神経を逆撫でる。今やほぼ死語だが、「前衛」と謂う言葉が相応しい芝居だった。
狂人とされる長男出(いずる):福士誠治(画像1)を抱える一家の物語。教育学の大学教授善一郎:中嶋しゅう、其の妻はな:鷲尾真知子、出の姉愛子:緒川たまき、出の弟敬二:葉山奨之、敬二の婚約者めぐみ:門脇麦(画像2)。
出の狂人というのは家族に向けられる言葉のDVだ。出の妄想は家族で娼館を営んでいるというものだ。家族は其の妄想に沿って家族ゲーム或いは家族ごっこをしてやり過ごすしかない。
めぐみがこの家族ゲームに参加してきて敬二とめぐみ夫婦の未来の家族ゲームが演じられる。善一郎が長男、はなが長女を演じる。めぐみがはなが用意した紅茶をはな(長女)が飲むと苦しみだす。善一郎も。コレは未来を演じたのだが、秘密の過去でもあるのだ。出も倒れる。一旦、一幕がおしまい。二幕冒頭に愛子は洗面器に湯を張り出の横に座り、出の上半身を脱がして着ていたTシャツを手拭い代わりに出の身体を清拭する。姉弟間に在る近親相姦的なものを暗示する。
最後は出と愛子、敬二も手を繋いでこの家族から出て行く。善一郎とはなは家族ゲームの輪廻に残される。幕。
定価\5800/購価\5800/評価\6500E列(実質2列目)8番ど真ん中…美術二村周作45度三角定規形舞台+球状ライト(画像3)
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