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2026年10月11日23:08

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シアター能楽 英語能『青い月のメンフィス』能『融』だった

作:デボラ・ブレヴォート
作曲・音楽監督:リチャード・エマート
共同演出:松井彬、ジョン・オグルビー
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ワキ(ジュディ):ローラ・サムソン…エルヴィスのファン、四十歳
アイ狂言 オスカー、グレイスランドの管理人
前シテ 男、四十代の黒人ブルースミュージシャン
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後シテ 若い男としてのエルヴィスの霊
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前場
1. ワキ(ジュディ)登場
名ノリ笛と共にジュディが登場しエルヴィスの命日だと述べる。クリーブランドの出身でエルヴィスの死を悼むため、一晩中運転してメンフィスに向かうと言う。月がのぼり、ブラックヒルズを走り抜け、そして月に向かい哀愁にみちたラブソングを歌いながら、スモーキーマウンテンを眺めながら道行(みちゆき)を謡う。そして、かつてのエルヴィスの邸宅で、現在は墓であるグレイスランドの優美の聖堂に辿り着く。ミュージックゲートの外に立ち、キャンドルに灯をつける。そしてグレイスランドを照らす青い月と逝き去ったものについて謡う。

2. ワキとアイ(オスカー)の応対
いつになったら開門して瞑想の庭へ入れてくれるのかという問いに、管理人のオスカーは人が多すぎるのだと返答する。ジュディは、エルヴィスの逝った時間に、その墓にひざまずくために遠い道のりをやって来たのだと訴える。オスカーは、自分だけは特別だと感じていることに疑いの余地はないが、他のみんなもそうなのだと応答する。そして明日は中に入ってお墓の前をさっと通り抜けられるが、立ち止まることはできないと告げる。

3. アンチェインド・メロディの場
ジュディはエルヴィスに伝えたい言葉があったと抗議する。地謡が人気のラブソング、アンチェインド・メロディを謡う。この歌はエルヴィス・プレスリーの他たくさんの人気歌手によって歌われ、その中で歌い手は恋人を恋い慕う。

4. シテ(男)とワキの応対
歌っている間に男が登場し、歌っていたのはジュディだったのかと問う。男は寂しさをあおるから自分も好きな歌だと言う。そしてジュディは瞑想の庭に招き入れられ、エルヴィスの墓に立っていることに気づく。地謡が、大理石の墓、その永遠の炎、エルヴィスの紋章—稲妻、そしてモットー、TCB—Taking care of businessを描写し、その下にエルヴィスは永眠しているが、いまだに仕事中(Taking care of business)だと伝える。

5. シテの語り
男はジュディにたくさんのエルヴィスがいたと告げる。黒人のように歌った白人の男の子、低い層の白人(スラング)の男の子、説教者の真似をしたエルヴィス、アメリカ合衆国軍隊にいた新兵のプレスリー、たくさんの駄作映画のスター、そして自分自身のカムバックを演出したエルヴィスについて、地謡と共に語る。地謡が、彼のキスよりやさしい声、好きにならずにはいられない低く甘い歌声、夜どおしのロックンロール、ゴスペルを歌いながらの腰振りとスィング、そして足をピクピク動かして州兵を呼び出したことを伝える。The sensuous cyclone(快感な低気圧)と呼ばれた彼は、観客にスカーフを投げ、キャデラックをただで譲った。一方ファンは彼の服を引き裂き、指輪にしがみついた。そして彼は有名であることに疲れ果て薬の過剰摂取で死んでいった。

6. シテの退場
ジュディは孤独なエルヴィスについて語ると、男はエルヴィスはここには眠っていないと言う。地謡は男の代わりに、そのエルヴィスは月光の中を落ち着きなく彷徨う孤独な人の心の中にも、独りぼっちの夕食時に灯されたキャンドルの中にも、また暗い部屋の中に夜通し流れるラジオの中にもいると謡う。そして男は、実は独りぼっちの青い月の少年であることを示唆する。ジュディは誰なのかと問うが、地謡は青い月の夜に男は消えると謡う。

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アイ(間)
7. アイの語り
管理人のオスカーが登場し、エルヴィスを見たと思い込んでいる一万人もの女達がグレイスランドをうろつき回り、パンティを脱いで空中に放り上げていると言う。オスカーはその女達に、エルヴィスは死んで自分が埋葬したのだと怒鳴る。エルヴィスは自分の曲さえ書かなかったし、変わった声やダンスも黒人から学んだものなのに、なぜこんなに大騒ぎになるのか不思議でならない。オスカーは自分でも足をピクピクさせ腰を振ることはできるのに、女達は振り向きもしないと訴える。そこでシャギリを舞う。エルヴィスが太った時に人気がなくなるだろうと思ったが、それでも変わらず女達は熱狂していった。そして至る所で彼を見ている。原因は青い月ではないかとオスカーは思い、あきらめて、エルヴィスはジャム入りドーナツを一箱買いにダウンタウンに出かけたところだから追いかけて捕まえたら、と叫ぶ。そして、女達にパンティを履くように頼み退場する。

後場
8. ワキの待受
ジュディは、エルヴィスの逝った時間が近づくにつれ、夜が更け、ロウソクの灯は輝きを増すと歌う。ジュディは自分が目覚めているのか夢を見ているのかわからず、月がすべてを青に染めていると歌い、ブルームーンの歌詞を引用して歌い続ける。

9. 後シテ登場
エルヴィスの霊が登場し、ブルームーンを歌い続ける。ジュディは夢を見ているのではないかと言うが、エルヴィスは、夢ではなくグレイスランドでエルヴィスと話しているのだよと告げる。地謡はエルヴィスがどのように生き返ったのか、夢がかなったのかを謡う。

10. 後シテとワキの応対
エルヴィスはジュディに、自分の人生は死ぬまで醒めない夢だったと言う。そして、人生でも死の中でも夢と孤独だけ、ただ、生きている間は孤独を埋めてくれるものがあったが、死後は孤独を埋めてくれるものを見つけられるよう望むことしかできないと歌う。地謡とエルヴィスは死者も空虚の中を彷徨うと謡い、エルヴィスはジュディに、彼女もただ月に向かってラブソングを歌う孤独な魂だと告げる。そして、自分はたまらなく寂しくなると告げ、孤独の舞を舞う。

11. 結末
地謡とエルヴィスは、エルヴィスが死んだ今、生きていた時の孤独を懐かしみながら、独りぼっちのラブソングを月に向かって歌いながら死を過ごしていると謡う。そして夜空から消え去ろうとしている月は、ぬくもりのかけらさえ残さずベッドを抜け出す恋人のようだと。ジュディはひとつだけエルヴィスに聞きたかったことがあると言う。地謡は夜の終わりが来ることを謡い、ジュディはエルヴィスに伝えたい言葉を探すが、振り返ると、朝露の中にエルヴィスは消えていた。
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狂言『節度の報い』
作:トーマス・オコナー
共同演出:トーマス・オコナー、ルイス・バイス
シテ(司祭):ジュビリス・モーア
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アド(犬):ルイス・バイス

舞囃子『高砂』
舞手:松井彬/大島衣恵

定価\6000購価\6000評価\8000A列19番
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