作:オノマリコ 構成・演出:稲葉賀恵 @シアタートラム 二時間
イェルマ:咲妃みゆ…大学出OLだったが適応障害を引き起こし会社を辞め、同大出のフワンと結婚、家に引きこもって過ごす日々を送っている。子供を待ちたいので朝フワンを送り出す時排卵日を伝えその晩に子作り希望を伝える日々。
フワン:渡邊圭祐…金銭的に困っているイェルマと結婚したがイェルマとはセックスしたがらない。
ビクトル:小林亮太…イェルマ夫妻の家に間借りしているノマドビジネスマン。イェルマに興味あり
ルーカス:樋之津琳太郎…イェルマ夫妻の家近くスーパー勤務している。ジツハ、フワンの恋人
義姉:大場みなみ…同居してるフワンの姉
マリア:青山祥子…イェルマが勤めていた会社の友人現在海外勤務中兼妊娠中でネットでイェルマの話し相手
ドロレス:前東美菜子…ビクトルの元彼女で避妊失敗して堕ろして別れた。ふ
老婆他:渡辺いっけい…イェルマの実家に生えてるいちじくの木
定価\9000購価\8500評価\10000E列21番上手端
参考原作フェデリコ・ガルシア・ロルカ『YERMA』
第1幕第1場
イェルマは結婚して2人になる。イェルマは自分を妊娠させられるよう、夫のフアンが精をつけてくれることを望んでいる。フアンはイェルマに家にいるよう言って、オリーヴの林に仕事に出かける。イェルマは自分の胎内に子供が宿ってほしいと願い、その架空の子に対して話しかけたり歌ったりする。新婚5ヶ月のマリアは既に妊娠しており、イェルマに赤ん坊のための縫い物を頼んでくる。イェルマは自分もすぐに妊娠しなければ自分の血が毒に変わるのではと怖れる。夫妻の友人ビクトルはイェルマが縫い物をしているのを見て妊娠かと思う。そうではないと知ったビクトルはもっと頑張れと忠告する。
第1幕第2場
イェルマは外にいるフアンに夕食を持って行ったところである。帰宅途中でイェルマは老婆に会うが、その老婆は情熱が妊娠の鍵だと言う。イェルマはフアンではなく、こっそりビクトルを想っていることを認める。それからイェルマは2人の若い女に会うが、その態度に驚く。ひとりは赤ん坊をほったらかしにしており、もうひとりは母親のドローレスから妊娠のためのハーブをもらっているにもかかわらず、子供がいないことに満足している。それからビクトルがやってきてイェルマと会話するが、2人の間には口にできない考えや欲望のせいで緊張が走る。フアンがやって来て、イェルマが外で話していると人が噂するかもしれないと心配する。フアンは一晩中仕事をするつもりだとイェルマに言う。イェルマはひとりで寝ることにする。
第2幕第1場
3年後、5人の洗濯女がイェルマとおぼしき女の噂をしている。その女にはまだ子供がおらず、夫以外の男を見つめていて、夫は妻を見張るために自分の姉妹を呼んだという。女たちは夫、性愛、赤ん坊について歌う。
第2幕第2場
フアンの2人の姉妹がイェルマを見張っている。イェルマは家にとどまるのを拒み、人々の噂になっている。子供がいないため、イェルマは自宅を監獄のように感じており、結婚生活は暗礁に乗り上げている。マリアがやってくるが、赤ん坊を見るといつもイェルマが泣いてしまうのであまり乗り気ではない。第1場に出てきた子供のいない若い女が、母のドローレスがイェルマが来るのを待っていると告げる。ヴィクタトールが別れを告げにくる。イェルマは驚き、ヴィクタトールが出て行くという知らせに少し悲しくなる。なぜ行ってしまうのか訪ねると、ヴィクタトールは状況の変化を口にする。フアンが入って来るが、フアンがヴィクタトールの羊を買い取っていたことがわかる。ヴィクタトールがいなくなる理由のひとつはフアンであると示唆される。イェルマは怒り、フアンがビクトルと出て行くと、イェルマはドローレスに会いに出かける。
第3幕第1場
イェルマがドローレスの家にいる。ドローレスと老婆は一晩中墓場でイェルマのため祈っていた。フアンはイェルマが自分を騙したと責め、イェルマは自分の血、体、父親を呪う。
第3幕第2場
山の上に隠遁所があり、イェルマをはじめとする多くの不妊の女が巡礼をする場所となっている。若い男たちがおり、夫から離れている女たちといい仲になったり、子供を作ったりしたいとたくらんでいる。老婆はイェルマにフアンを捨てて血気盛んな自分の息子と一緒になるようすすめるが、イェルマは名誉にこだわってこの提案を受け入れない。盗み聞きをしたフアンはイェルマに子供を持つことはあきらめて今の状態で満足しろと言う。フアンは子供を欲しがったことがなく、これからも欲しがらないと気付いたイェルマは夫の首を絞め、子供を持つ唯一の希望のよすがを殺してしまう。イェルマは最後に「あたしは自分の子を殺してしまった[3]」と叫ぶ。
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