作:三好十郎 演出:柳沼昭徳 二時間 @新国立小劇場 トークバック付(観客も発言するアフタートーク)敗戦間もない終電終わった夜更の甲州街道。此の本が凄い所は三好十郎がベケットのゴド待ちを読んだ事が無く(と考えられる)非常に似たシチュエーションで書いている。木一本、二人が話し合う此の本では一所で待っていない。新宿から西へ向かって歩いている(此の舞台では二人はひたすら足踏している).。立ち現れる人々はかなり具体的。
敗戦後の夜更けの甲州街道。作家の御橋みはし次郎は、家へ帰る途中、見知らぬ男、熊丸信吉と出会う。歩く道すがら、2人の目の前には、若い女や警官、復員服の男、農夫などが次々と現れる。会話しながら進むうち、なぜ熊丸がこんな夜中にここを歩いているか語られだすのだが......。
戯曲家御橋次郎:石橋徹郎…杖代わり木の枝を突いたヨレヨレコート姿ハンチング帽を被った眼鏡を掛けた中高年の男が、とぼとぼ西に向かって歩いている。自宅の在る烏山へ。八十円しか持っていないのでタクシーに乗れずに。こういう事はよくあるようだ。
会社員熊丸信吉:金子岳憲…会社員課長次席(つまり生活は困窮していない)の出来た嫁と子供が居る。夜の11時に番町に在る自宅から妻子を殺してしまう気がして遠縁親戚の豆腐屋の居る甲府へ目指して歩く。熊丸は御橋の本をよく読んでいる。一節を暗誦出来る程。
洋服の男/警官ニ:林田航平…洋服の男は酔っ払いのようだ。ネクタイを外し木の幹に回して引っ張ろうとしている。木が動いてしまうようにしたのはワークショップ演出家柳沼昭徳や石橋徹郎らによる。
警官一/復員服の男/中年の農夫:峰一作…非常警戒している警官は二人を誰何する。復員服の男は荏原へ目覚している。御橋はなけなしの八十円を復員服の男に呉れてやる。農夫は大八車に樽二つを載せて都心へ肥えを貰いに行く途中か?
若い女(水商売の客引)/戦争未亡人:滝沢花野…若い女は御橋が八十円しか持っていないと聞き他に行く。未亡人はシミーズ姿で赤い服を木に引っ掛けて、自らを売っている。御橋は銀のライターを未亡人の手に押し付ける。だが、未亡人は「乞食じゃないんだ」「やって行け」と木の前に寝転がる。御橋はお腹に触るだけ。
定価\2750購価\2200評価\6750C3列2番…美術にクレジット無し…素舞台に可移動街路樹一本のみ奥に幅1m強下手上手通路空間。
烏丸ストローククロック『まほろばの景』を観てます。
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