作:ワジディ・ムワワド 翻訳:藤井慎太郎 演出:上村聡史 @シアタートラム
炎アンサンディを観て似た物を期待した御仁は驚かれるに違いない。僕はSPACで「火傷するほど独り」で、作家自身のボディペインティングパフォーマンスを観ているので、想像を超える事はなかったが。メタシアター設定(ウィルフリードという俳優の映画を撮っている)も在るので、錯綜したプロット。何気に性的用語頻出。「亀頭」なんて言葉に芝居では初めて出会いました。
父イスマイル:岡村健一…過去シーン以外は喋る死体で登場する。シモーヌに和して中東音階の唄を歌う。やはり上手い。顔除き予め全身に灰黒色ドーラン塗り(腐っている事を示す)、第ニ幕、清拭される(青いドーランを舞台上で塗られる。
息子ウィルフリード:亀田佳明…セックスの最中の電話に出たら、父の死を告げられ、死体を受け取る。産褥死した母の墓に入れようとしたら、母の親族から猛反対され、父の死体を担ぎ葬る場所を求め、父の故郷へ向かう。但し、故郷は内戦の国は死者は一杯居て何処も墓地は満杯で断られ続けられ、オズの魔法使いの如く彷徨う一行となる。登場したら即脱いで、パンツ一丁姿になり、黒子から、ホイップクリーム(欧米では精液の暗喩cf春の目覚め)を腹や胸に擦りつけられる。
ジョゼフィーヌ/小道具係/叔母マリ/若い頃のマリ/ハキム夫人:栗田桃子…
若い民兵アメ/照明係/服屋店員/叔父エミール/ファリード/ガサーヌ:小柳友…誤認で父を殺した。世代的な反抗心を持ち主。
笑い返す男マシ/録音係/葬儀屋/叔父フランソワ/アンキア/ジャミル:鈴木勝大…王子様的な服装?
笑う男サベ/カメラマン/窓口担当者/叔父ミシェル/検死医/ジョゼフ/ハキム:佐川和正…太鼓を持つ?
騎士ギロムラン/監督/民兵トップワザアン:大谷亮介…騎士はウィルフリードの内的守護神的存在である。監督もウィルフリードの内的第三者的存在か?
唄う女シモーヌ/スクリプター/叔母リュシー/母ジャンヌ:中嶋朋子…中東を連想する音階の唄を歌う。コレが上手い。
定価\6800購価\6800評価\7200…美術:長田佳世子…舞台手前に透明なビニールをくしゃくしゃしたものを置きラスト天井に釣られる。簀板舞台手前端に対して斜め置き、簀板の向こうに平面黒色奥舞台。上手下手に爆撃による崩落箇所残る灰色壁を設けこの二つ壁は中央消失点を持つ疑似強調遠近法を為す様な高さを持つ。下手壁に見下ろせる二階部あり。小道具に棺代わり箱。
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