mixiユーザー(id:1940449)

2017年10月18日23:14

194 view

高校生が正しい

小学生から中学高校生になるにつれて政治が難解であることがわかってきます
「投票すべし」というのは民主主義社会の【道徳】ですから
そこで彼らは矛盾に気がつきます
「政治を理解していない自分が投票することは【道徳】的であるか否か?」

政治が難解でそれを理解して誰を選ぶべきか判断できない
そういった場合
自分が投票した結果悪い方向性に向かう可能性もある
それで社会的な責任を果たしたと言えるのか?
高校生はそう感じたとします
その時点で少年少女は【もう一つの道徳】に従っています
それは「嘘をついてはいけない」というもので
正しいと信じることができないにもかかわらず
正しいとして投票することに【道徳】的な間違いを見つけます

その二つの行動規範が矛盾するとき
人は往々にしてその解決を不能だと見てアパシー(無関心)に陥ります
大人になって世間ずれしてくれば
自分自身の中で様々な自分自身に対する説得が行われますが
若いうちはそうもいきません

もし本当に高校生諸兄が理由に挙げている「政治は難解である」が真実ならば
基本的な道徳観念が行き渡って均質化している社会では
若年層の投票率の低下が起きるのは無理のないことだと言えるでしょう

では どうすればいいのかという問題がありますが
まさに この記事についたつぶやきの上位に現れているように
明らかな道徳論や
現実的な統計からはそんなことは言えない というような説得が並んでいるのを見ても
大人の側から有効な解決策の提示はなされてはいません
「べきである」から「である」は導き出せないという原理に反して説得されても
少し器用な高校生には見破られてしまいます

「みんながやってるんだから おまえもやればいいんだよ なにひねくれたこと言ってんだ」
と叱るくらいしか大人には口にすることができない
それは
選挙に行くという道徳を守りながらも
わかんなくったって一人ぐらいじゃ大勢に影響しない
というかなりいい加減な大人の落とし所を強要することに他なりません

そういうことを続けていけば
いつか肝心な時に論理破綻を招きかねない
現代社会は どんな悪政も
普通選挙制度を経て生まれてきます

そろそろ制度設計を考え直してもいいんじゃないかとは思います




■高校生の6割「自分ががんばっても社会を変えることはできない」 若年層の低い投票率、背景には無力感か
(キャリコネ - 10月18日 18:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4818556
2 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年10月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る