mixiユーザー(id:21258650)

2024年04月27日08:31

148 view

ストロング小林さん追悼(669)

フォト

80年新日本プロレス「ブラディ・ファイト・シリーズ」もいよいよ大詰め、第28戦は9月24日、鳥取市民体育館(観衆2,500人発表)大会。

メインイベントは猪木&長州力組がスタン・ハンセン&ラリー・シャープ組と対戦、1本目は12分46秒、日本組の反則勝ち、2本目は4分13秒、長州がLシャープを体固めで破り、反則含みながら猪木&長州組が、2−0のストレート勝ちを飾りました。

セミファイナルは藤波辰巳とトニー・ロコのシングルマッチ45分1本勝負で12分45秒、藤波が首固めでフォール勝ち。今シリーズの両者のシングルでの対戦成績は藤波の4戦4フォール勝ちに終わっています。

セミ前が坂口征二とピート・ロバーツのシングルマッチ30分1本勝負で7分50秒、体固めで坂口の勝利、ストロング小林はジョニー・ロンドスを7分43秒、エビ固めで破りました。

木戸修&ジョージ高野組vs永源遙&荒川真組のタッグマッチ20分1本勝負は時間切れ引き分け、星野勘太郎は藤原喜明を14分47秒、逆さ押さえ込みで降しています。

シリーズ最終戦、9月25日、広島県立体育館(テレビ収録、観衆4,500人発表)大会。メインイベントは猪木にハンセンが挑戦したNWFヘビー級選手権試合の再戦61分1本勝負。

第1戦となった9月11日、大阪府立体育会館では場外乱闘からリング内に滑り込んだ猪木が17分47秒、リングアウトで勝利しての薄氷防衛。内容も押され気味でしたが試合後にハンセンの延髄ラリアートの奇襲を受けた猪木は、頭痛、吐き気、悪寒を訴えて14日白河、15日新発田、16日新津の3大会を欠場。

17日の柏崎大会から復帰しましたが、悪コンディションの中何とか闘っている猪木。再戦では猪木絶対不利な状況でした。そして迎えた広島決戦この闘いでも、終始ハンセンがパワーで押していました。猪木の首、肩、脇腹に140Kgの体重を乗せた膝、肘を容赦なく入れていきます。

猪木からすれば相手の暴走を誘って反則勝ちやリングアウト勝ちを狙うしかない流れになって来ましたが。この日のハンセンは大阪の轍は踏まないと、暴走しているように見えながらも感情をコントロールしているように見えました。

勝負を賭けたハンセンがウェスタン・ラリアートを狙って猪木をロープに振る。次の瞬間、返ってきた猪木は自らの左腕を差し出しました。相討ちかに見えましたが、ハンセンの左腕が猪木の首を刈る0.5秒前にハンセンの喉元に炸裂させていました。

今や伝説となった逆ラリアート!これでハンセンは冷静さを失い、焦って一気に勝負を決めようと再度ラリアートを仕掛けましたが、猪木はこのワンチャンスを見逃さず、素早くかわすとバックに廻っての逆さ押さえ込み。10分49秒、カウント3が入り、猪木が4度目のタイトル戦防衛。まさに九死に「一勝」の大逆転勝利となりました。

セミファイナルは短期のメキシコ遠征から帰国した木村健吾が「ジュニア最強」の藤波の挑戦を受けたNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級選手権試合61分1本勝負。

両者は前79年12月13日、京都府立体育館で藤波のWWFジュニア・ヘビー級王座に木村健が挑戦。木村健は試合開始のゴングと同時にバックドロップ3連発の奇襲を見せましたが、徐々に藤波にペースを握られ、15分55秒、ドリルアホール・パイルドライバーからの体固めで逆転勝ち。地力に優る藤波が3度目の防衛に成功しています。

今度は立場が逆となり、藤波を迎え撃つことに試合は藤波の鉄柱攻撃で木村健が流血すれば、木村健は藤波のドラゴンロケットを自爆させて流血させ、互いに血を見た凄絶な激闘、木村健がコーナーポスト最上段からダイビング・ボディアタックを狙ったところで藤波ば下からドロップキックで迎撃、共倒れとなり互いにダメージのせいで立ち上がれず24分36秒、両者KOの引き分け。木村健は2度目のタイトル防衛を果たしましたが、藤波に勝つことは出来ませんでした。

広島大会は翌9月26日「ワールドプロレスリング」で上記2試合が録画中継されています。

セミ前は長州&剛組がLシャープ&Pロバーツ組とタッグマッチ45分1本勝負で対戦、12分32秒、長州がPロバーツを体固めで破り、長州&剛組の快勝。

S小林はシングルマッチ30分1本勝負でロコと対戦、11分23秒、片エビ固めでフォール勝ちし、最終戦を白星で飾りました。ロンドスはG高野に7分、片エビ固めでフォール勝ち。

星野&永源組vs木戸&平田淳二組のタッグマッチ20分1本勝負は14分37秒、星野が平田を体固めで降しました。

シリーズ終了後の9月30日、日本武道館(テレビ収録、観衆7,500人発表)ではワンナイト特別興行、「ファン感謝スーパーファイト」が開催されています。私はこの興行は会場で生観戦しています。

同大会はS小林は出場しておらず、簡単に触れておきますが、4大タイトルマッチが行われています。(タイトル戦は全て61分1本勝負)メインイベントは猪木がWWFインターコンチネンタル&ミズーリ州ヘビー級の二冠王者、NWAとWWFのナンバー2ベルトを同時に保持していた新日本プロレス初参戦「五輪の豪勇」ケン・パテラの挑戦を受けてNWFヘビー級選手権試合を行っています。

パテラは77年10〜11月の全日本プロレス「ジャイアント・シリーズ」以来、3年ぶり3度目の来日で、国際プロレス、全日本プロレス、新日本プロレスの昭和3団体制覇となりました。

パテラの怪力に苦戦した猪木でしたが、14分53秒、延髄斬りから卍固めでギブアップ勝ちし、5度目のタイトル防衛に成功しました。

セミファイナルはボブ・バックランドのWWFヘビー級王座にハンセンが挑戦。バックランドは「ブラディ・ファイト・シリーズ」序盤1週間に特別参加し帰国。9月22日、ニューヨークMSGでは、やはり全日本プロレス遠征から帰国したハーリー・レイスのNWA世界ヘビー級王座を賭けてダブル・タイトルマッチを行い、35分29秒、反則勝ちを収めましたがルールによりベルト移動はなし。

バックランドは王者として1か月ぶりに新日本プロレスのリングに戻って来ました。前回の6月4日、愛知県体育館での対戦はハンセンのセコンド、ハルク・ホーガンがブルロープを持って入ってきて加勢、バックランドの反則勝ちに終わりましたがノーテレビだったのが悔やまれました。

今回はテレビ中継、ハンセンが意外にもクリーンな試合ぶり、テクニックでバックランドと互角に渡り合い、前方回転エビ固めを出して器用な一面を見せています。試合は16分1秒、フェンスアウトによりバックランドの反則勝ちとなり、タイトル防衛に成功しています。

藤波のWWFジュニア・ヘビー級王座にはこの年1月、スティーブ・カーンがNWA世界ジュニア・ヘビー級王者(NWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王者)として新日本プロレスに来た時、もう一つのオクラホマ版NWA世界ジュニア・ヘビー級王座決定トーナメントを勝ち抜いて新王者となったロン・スターが挑戦。

スターは78年3月の「ビッグ・ファイト・シリーズ」以来2年半ぶり3度目の来日。

スターは3月に、組まれていたレス・ソントンとの防衛戦をドタキャンしてタイトルを剥奪されていましたが、藤波が倒さねばならない相手に間違いはなかったです。18分39秒、藤波が逆エビ固めでスターをギブアップさせて16度目の防衛を果たしました。

5日前の25日に藤波の挑戦を退けたばかりの木村健はチャボ・ゲレロの挑戦を受けてNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座防衛戦を行いました。チャボは4〜6月の「第3回MSGシリーズ」以来、約4か月ぶりの来日。

試合はベテランのチャボが木村健を翻弄、大苦戦の末15分56秒、両者リングアウトに持ち込んだ木村健が3度目の防衛に成功しています。

日本武道館大会は、10月3日の「ワールドプロレスリング」で録画中継され、9月22日、米子大会での坂口vsLシャープのWWF北米ヘビー級選手権試合と一緒に放送されています。

※観戦チケットをアップ致しました。
5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年04月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930