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2024年03月21日15:53

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ストロング小林さん追悼(632)

80年新日本プロレス「第3回MSGシリーズ」は優勝が35点の猪木、準優勝が32点のスタン・ハンセン、3位が同じ32点、優勝決定戦進出者決定トーナメントで1回戦を制したアンドレ・ザ・ジャイアント、4位が32点坂口征二、5位が29点のダスティ・ローデス、6位が20点の藤波辰巳、7位が12点のストロング小林、8位が11点の長州力、9位が7点のチャボ・ゲレロ、最下位が0点の剛竜馬となりました。

この内7位のS小林までは寸評をしていますので下位3選手について触れておきたいと思います。

8位の長州は9戦1勝5敗3分、失点34、11点に終わりました。勝ちは剛にのみ、猪木、坂口、藤波、ハンセン、ローデスに負け、アンドレ、S小林、チャボと両者リングアウト。アンドレの足を文字通り引っ張り、結果的に猪木の独走を許したことで援護射撃にはなりました。藤波の好敵手であるチャボだけに長州に勝たせる訳にはいかなかったというマッチメイクでしょうがS小林戦については引き分けは納得も、チャボには勝てたのでは?と思われます。

北米タッグ王者としては物足りなく、アンドレ以外にも波乱を起こして欲しかったところです。

9位のチャボは9戦1勝7敗1分、失点38の7点、前79年の第2回大会は予選落ちしているだけに決勝リーグ戦に進出しただけでもいいかと思われそうですが、日本ではジュニア・ヘビー級扱いですが、ホームのロサンゼルスではアメリカス・ヘビー級王者としてエースの座にいただけに大物食いが出来なかったのは悔やまれます。

敗者復活戦の最後枠に滑り込み、決勝リーグ戦に進出した剛でしたが、猪木戦での不戦敗もあり8戦8敗1不戦敗の0点に終わりました。4月に新日本プロレス入団、入団祝いの決勝リーグ戦入りでしょうが、公式戦外でも星野勘太郎、木戸修、永源遙ら中堅に対して負けてしまい、中途採用、しかも国際プロレス出身ということで厳しい道のりを歩くことになっていきます。

5月25日、大館大会での猪木戦不戦敗は剛の腰の負傷によるものとなっていますが27日の大阪大会では復帰しており、猪木に「俺とシングルでやろうなんて、顔じゃねぇんだ!」と対戦を拒否された可能性もあります。

予選落ちの外国人についてですが、バッドニュース・アレンについては予選トーナメント本戦と敗者復活戦の両方で藤波に敗れたのはくじ運が悪かったかと思います。後半戦に豪華メンバーが集結した後はアンダーカードが多くなりましたが、前半戦はハンセンのパートナーとしていい仕事をしていました。

ジョニー・パワーズは1回戦でS小林にリングアウト負けを喫し、敗者復活戦ではティト・サンタナに反則負けし予選落ちで途中帰国。もはや猪木とはシングルマッチも組んでもらえず、前回の新日本プロレスへの参戦である前79年「闘魂シリーズ」よりさらにポジションは下がりました。

新日本プロレス初参戦のサンタナは予選落ちの中で1人だけ最終戦(日本側として闘ったルスカは除外)まで残留しました。テレビ登場は5月16日の刈谷大会のみ。印象は薄いですが後にWWFでインターコンチネンタル王者となり出世します。

新日本プロレスへの来日はこれ一度きりで次が実に10年後の90年4月13日、東京ドームでの「日米レスリングサミット」に来日、ジミー・スヌーカとのタッグで渕正信&小橋健太組を破りました。

初来日のスティーブ・トラビスはWWF期待の若手、4月25日、開幕戦の後楽園ホールではメインイベントに出場、ハンセンとのタッグで猪木&坂口組と対戦し1−1のドローに終わりましたがテレビ登場はこの1回のみ。元々ハルク・ホーガンがフル参戦出来なくなり代打参戦だけに、最初から前半戦のみ参戦予定だったかも知れません。

日本側から参戦したウィリエム・ルスカは前半で腰を痛め、予選トーナメントは本戦、敗者復活戦とも不戦敗で、結局公式戦には参加せず、5月16日の刈谷大会で負傷欠場の猪木の代打でテレビ生中継のメインイベントに出ましたが、ベタ足で動きは悪く、藤波、長州の足を引っ張る感じになってしまいました。

記録を見ると回転エビ固め、逆さ押さえ込みなどの丸め込みで勝利を挙げていますが、ヒール路線も失敗に終わった印象で、やはり柔道家スタイルで裸絞め、腕ひしぎ逆十字固めをフィニッシュにして磨きをかけていった方が大成したかと思います。アレンには勝敗は別としてかなり差をつけられてしまいました。

特別参加の初来日のホーガンはまだこの段階ではグリーンボーイの域を出ず、実力以上にポジションが高かったです。しかしこの来日でハンセンと組んだことで色々影響を受けた点があるかと思います。見た目の華やかさはありハンセンが上手くリードしていけばスピードアップし、今後の新日本プロレスのエース外国人になっていく可能性は感じました。

同じく特別参加のWWFヘビー級王者ボブ・バックランドは今回は猪木とのタイトルマッチはなく、ローデス、ハンセンといったトップ外国人とベルトを争ったことで本来のベビーフェイスとしての魅力が発揮され、日本のファンも新しいバックランドの一面が見られマッチメイクにも幅が出てきたので今後の展開が非常に楽しみになってきました。

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