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2024年02月12日19:51

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【音楽】 アウローラ管弦楽団演奏会 @すみだトリフォニー

今日はアウローラ管弦楽団の定期演奏会に行った。ロシア音楽を中心に演奏しているアマチュア・オーケストラで、毎回ご招待いただいている。
プログラムは次のとおりである。

 ・リムスキー=コルサコフ:歌劇「皇帝の花嫁」序曲
 ・プロコフィエフ:交響曲第7番「青春」
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

   指揮:鈴木衛
   会場:すみだトリフォニーホール (13:30 開演)

1曲目は「皇帝の花嫁」の序曲であるが、例によって、歌劇全体は知らないが序曲だけは聴いているというものである。イヴァン雷帝と3番目の妻がモデルとなっているが、ストーリーは完全な創作とのこと。男女の愛憎劇な訳だが、そのあたりが序曲にも集約されているのだろう。なんとなく雰囲気を感じながら聴いていた。今日は早めに行ってチケットを受け取ったが、早過ぎたのか、指定された席は最前列となってしまった。そのため、音が近くでよく響く。コンミスやヴィオラのトップなど、その人が鳴らしている音まで聴き分けられる。

2曲目は、プロコフィエフの第7番だ。生で聴くのは初めてだと思う。CDは持っていたはずだが、あまり馴染んでいるとはいえず、新鮮な気持ちで聴くことができる。晩年の作品なのに「青春」という標題がついているが、第1楽章の雰囲気が、老人が青春時代をしみじみと振り返っているような感じに聞こえる。こんな曲だったのだと改めて思う。第2楽章でちょっと楽しかった時代を思い出し、第3楽章で再び感慨にふけるも、第4楽章ではっちゃけてみせて、そして夢から覚めて終わる、といった感じだろう。こうやってじっくり聴くと、なかなか面白い曲だなと思った。演奏も素晴らしかった。

休憩のあとは、ショスタコーヴィチの第5番だ。有名曲だが、聴くのはかなり久しぶりかもしれない。この曲は「強制された歓喜」だのなんだのと余計な話が付きまとうが、そういうのは置いておいて、純粋に演奏を楽しむのがよい。やはり良く出来た傑作だと思うのである。時おりの大爆発が、またたまらない。何しろ最前列で聴いている。第4楽章最後のバスドラムとティンパニは、これでもかというような強打で、鼓膜にガンガン響いた。演奏を終えてみると、なかなかの好演であったと思う。

プログラムの前書きによれば、いつも前日まで不安を抱えながら本番に臨むが、客席の客が加わることで、本番に最高のパフォーマンスが出来るという。小さなミスなどどうでもよくなって、良い演奏が出来たねと言い合えるという。今日の演奏を聴いても、それが分かるような気がした。
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