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2023年02月11日20:58

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【音楽】 神奈川フィルハーモニー管弦楽団演奏会@横浜みなとみらい

昨日の雪から一転、今日は穏やかな陽気となった。昨日の雪も昼前にはほぼ消えた。南関東の雪なんて、こんなものだろう。さて、今日の午後は横浜に行った。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会である。

プログラムは次のとおりである。

 ・尾高惇忠:ピアノ協奏曲
 ・ブルックナー:交響曲第6番

   指揮:下野竜也/ピアノ:野田清隆
   会場:横浜みなとみらいホール (14:00 開演)

尾高惇忠の作品は、実はほとんど聴いたことがない。手持ちのCDを検索すると、「日本の管弦楽集」に入っている「オーケストラのためのイマージュ」が唯一だった。もちろんピアノ協奏曲は全く未知で、今日初めて聴くことになる。ちなみに尾高惇忠は、指揮者・尾高忠明の兄である。

早速、1曲目が尾高のピアノ協奏曲だ。2015年の作なので、東京藝大を退官後の晩年に近い作品ということになる。いきなり激しく不協和音が響き、直後にピアノ独奏が入っていく。活気に満ちた、まるで内に秘めた思いを思いっきり吐き出すような音楽かと思えば、ゆったりと綺麗な流れになったり、また突然激しくなったりして、なかなか変化に富んでいる。第2楽章のクラリネットとピアノの絡みも絶妙である。最後の方には第1楽章のクライマックスな部分も再登場する。一度聴いただけで全貌をつかむのは難しいが、なんだかよく分からないなりにも面白い作品のような気がした。機会があれば、もう一度聴いてみたい。

このあと、野田清隆のソロによるアンコール演奏だ。これも初めて聴く曲だが、軽快なアレグロの、聴いていてウキウキするような曲である。途中小休止のようなゆったりした部分があり、再び最初のアレグロに戻る。あとで、尾高惇忠のピアノ曲集「音の海から」の第9曲「春の足音」だと知る。このピアノ小品はなかなか楽しい。「音の海から」の他の曲も含めて、また聴いてみたいと思う。

休憩のあとはブルックナーの第6番だ。こちらはお馴染みの作品ではあるが、実は生で聴くのは初めてだ。第4番、第5番、第7番、第8番、第9番などに比べると、もしかしたら地味な作品かもしれない。演奏時間が1時間以内という、他に比べて短めなのも、地味に感じる理由の一つか。でも、個人的には好きな曲である。聴けばもちろんどこを取ってもブルックナーであり、特に第2楽章の素晴らしさは、今日の演奏でも十分に堪能できた。やはりブルックナーの第6番は素敵な曲だ。

演奏が終わって外に出ると、少し風が強くなってきたが、良い気分で帰路についた。
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