今日から年末年始の休みである。1/11まで18連休と、いつになく長い。これはCOVID-19の感染拡大防止策として、勤務先の会社が休暇取得推奨日にしたためで、取得しなくてもいいが、私はフルに取得した。8割くらいの人が休みに入っており、フルに取らない人も、いつもより長く取っているはずである。とはいっても、今回は親や妹夫婦と相談して、実家には帰らないことにした。もちろん、旅行等で遠出することもない。リフレッシュの休暇である。音楽でも聴きながら、ゆっくり過ごすのがよい。
前置きが長くなったが、そんな訳で新たに購入したCDを2枚。
●ヴィチェスラフ・ノヴァーク (1870-1949、チェコ)
・南ボヘミア組曲
・トマンと森の精
マレク・シュティレツ指揮モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団
(2019録音、Naxos)
ドヴォルザークの弟子であるノヴァークの作品は、なぜか今まで聴いたことがなかった。たまたま、このCDが新しく出ていたので購入した。「南ボヘミア組曲」は、「パストラーレ:地平線」、「夢:森と池」、「むかしむかし:フス教徒の行進曲」、「エピローグ:わが故郷へ」の4曲からなるが、これが実に美しい素敵な曲である。特に前半の2曲は情景が浮かぶようで、聴いていてもとても心地よい。3曲目は、何やら魔神でも出てきそうな雰囲気もあって面白い。最後は短いエピローグで総括といった感じか。「トマンと森の精」は古い伝説をベースにした曲ということだが、組曲と同様、なかなか素敵な曲である。ノヴァークの他の作品も聴いてみたくなった。このCDはVol.1ということなので、続きも楽しみだ。
●アレクサンドル・モソロフ (1900-1973、ロシア)
・交響曲第5番
・ハープ協奏曲
アルトゥール・アルノルト指揮 モスクワ交響楽団
テイラー・アン・フレッシュマン (ハープ) (2019録音、Naxos)
モソロフの作品はCDを何枚か持っていて聴いているが、この2曲は初めて聴く。それもそのはずで世界初録音とのことである。モソロフといえば「鉄工場」が有名だが、この2曲は「鉄工場」とはだいぶ印象が違う。交響曲はゆったりとした旋律にはじまり、それがずっと展開していく。広大なロシアの大地を思わせるような感じとでもいえようか。第2楽章はしっとりとした感じで、第3楽章は静かな夜明けのような感じで始まり、徐々に高揚して終わる。ハープ協奏曲は、ちょっとグリエールの影響も感じられる曲で、ハープの響きが美しく優雅な音楽という印象だ。
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