【散策】　高輪ゲートウェイ・泉岳寺・虎ノ門ヒルズ

正午近くになって雨も上がったようなので、久しぶりに都内に出かけることにした。今年になって新しく出来た駅に行くのが目的だ。いつもなら、新しい駅が出来るとすぐに行ってみるのだが、COVID-19のこともあり、ほとんど都内には行っていないのだ。でも、たまには行くのもよいだろうと思ったのである。

新しい駅は、JRの高輪ゲートウェイと、東京メトロの虎ノ門ヒルズである。２駅とも私が好まない片仮名駅名である。虎ノ門ヒルズ駅は、その虎ノ門ヒルズのビルへの入口ということで仕方ないのかもしれないが、高輪ゲートウェイはいまだに気に入らない。高輪駅でいいではないかと思う。

武蔵小杉で南武線から湘南新宿ラインに乗り換え、大崎で山手線に乗り換える。休日の昼間の山手線なのにガラガラに空いていて、席もあいているとは、まだ非日常状態なのだなと思う。高輪ゲートウェイ駅で下車する。駅は新しく立派で、広々としているが、駅周辺はまだ品川開発プロジェクトが進行中で、高輪ゲートウェイ・フェストなるものがあるようだが、それ以外は何もない。駅の外に出たら、急に雨が降ってきた。自宅付近は晴れていたのに、まだ雨が上がった訳ではないのだ。


(高輪ゲートウェイ駅)

駅周辺にいても面白いものはないので、第一京浜(国道１５号)の方に出てみる。このあたりは昔からのところで、新しい駅前よりもこちらの方が落ち着く。ついでに、近くにある泉岳寺に行ってみた。泉岳寺といえば赤穂義士ゆかりの寺であり、毎年１２月になると｢忠臣蔵｣が風物詩のようにもなっている。吉良上野介の首を洗って浅野の墓前に捧げたという、首洗いの井戸も残っている。また、泉岳寺内には赤穂義士記念館もあり、折角だから見学していくことにする。入館料は500円である。赤穂義士ゆかりの物が展示されていて、吉良邸討入の話は知っていても、こうやって色々な展示を見ると、また興味深いものがある。館内は人も少なく、もちろん｢密｣状態は避けている。(館内混雑時は入館制限をするとのことである。)


(泉岳寺山門)


(泉岳寺本堂)


(首洗いの井戸)

泉岳寺を出る頃に雨は止んだ。高輪ゲートウェイ駅に戻っても仕方ないので、近くの泉岳寺駅から都営浅草線に乗車する。京成車両の快速・成田空港行きだ。東銀座で日比谷線に乗り換える。日比谷線は東武の車両だった。日比谷と霞ヶ関の間の９０度に曲がるカーブは、いつ通ってもスリリングだ。虎ノ門ヒルズ駅で下車する。

虎ノ門ヒルズ駅は銀座線の虎ノ門駅ともつながっているが、まずは地上に出ることにする。ビルの中に入り、そこから地上に出ると、虎ノ門ヒルズの超高層ビルが現れる。しかし、今日はほとんど人もいないし、なんだか却って不気味である。


(虎ノ門ヒルズ)

そういえば正午をだいぶ過ぎているので、食事をしたいところである。このビル内にもレストランがあるようだが、今日営業しているか不明だし、値段が高いだろうと予想されるので止めて、虎ノ門駅の方に向けて歩いていく。虎ノ門駅のあたりにくると、見慣れた場所で落ち着く。さらに新橋駅の方に向けて歩いていくと、なぜかまた雨が降ってきたので、雨宿りを兼ねて(？)、たまたまその時に目の前にあった｢鳥良商店｣に入り、唐揚定食を食す。時間帯のせいもあろうが、店内には他に誰も客がいなかった。このあと新橋駅から山手線に乗ったが、こちらもガラガラであった。