【日常】　夢一夜

こんな夢を見た。

「これに着替えてください」と渡された服は、なぜか女性用。
訝しがっていると、早く着替えろと促される。
着替え終えると、化粧を施され、鬘を被せられて、完全に女装状態にされてしまった。

さらに、ユキちゃんと呼ぶ５歳くらいの女の子には男の子の格好をさせて、私に今日一日面倒を見てくれという。しかし、ユキちゃんと呼ぶその子にはこれまで会ったこともない。

町に出ると、意外と周囲の人は「変装」に気付かないものだ。傍目には、ただの幼い子供を連れて出かけているお母さんのように見えるようだ。

デパートで買物をし、デパートの屋上の遊園地で遊ばせ、デパートの大食堂で食事と、行動が「昭和時代」。

ところが、そろそろ夕方になろうかという頃、目を離したすきにユキちゃんを見失ってしまった。迷子になったのだろうか。しかし、デパートの案内放送で探し出してもらう訳にはいかない。

必死に探し回ると、「たすけて、たすけて」と、ユキちゃんの声が聞こえた。声のする方に行ってみると大きなボストンバッグがあった。この中に閉じ込められてしまったのだと開けてみると、中にユキちゃんはいなかった。

テープレコーダーが入っていて、ユキちゃんの声を再生していただけだった。

ユキちゃんはどこに？

バッグの中にはさらに紙切れがあり、見るとどこかの地図のようだ。中央に×印があり、ここにユキちゃんがいるに違いない。大雑把で分かりにくい地図だが、私にはこれだけで十分だった。このような位置関係の場所はあそこしかない！

というところで目が覚めた。