mixiユーザー(id:60260068)

2014年12月21日12:57

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詩『十字架』


俺をストーカーがつけ狙う
fun、fun、赤く追ってくる
信号もレッドだけが光り
とりあえず面白くない
タバコにturboを近づけながら
完全無視することにすれば
カーチェイスの主人公が
間一髪でthrough
and
後続車のポリスはcrash!
になる確率は
嘘っぱち映画のテレフォンナンバーが
555で始まらない確率に等しい

oh yes、ザッツオーライ、
せっかくの宇宙人の目が
三色も並んでいるのに一度に一つとは
なんとも味気ない馬鹿正直
シートでdance、dance、dance
昨日のバリライトが眼底によみがえる
oh yes、ザッツオーライ、
右足でステップ踏んで
pumping、pumping
点滅するレッドにあわせ
きしむ車体がピストン運動
俺はファイヤー
and、アクセル!

激流に呑まれたとき
冷厳な混声コーラスが発せられ
クロスロードで揺れながら
俺は太陽に向かって飛び立つ
クリスマスのもみの木をなぎ倒し
世界の壁を破って突き刺さる
頬をつつむ女の胸に夢を見て
とおく水平線からのびる朝日が
神々しく十字を切る
ハウリングの中
小さな点が徐々に広がり
幾つもの電子音が混ざった祭りの中で
俺の信号は消滅しようとしている




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