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2010年04月17日21:58

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【音楽】 ケンプのシューベルト

久しぶりにWilhelm Kempffの新盤が発売されたので即購入。
まだまだCD化されていないケンプの音源はたくさんあるのね。

・シューベルト:ピアノソナタ第16番/第21番
     (1950年/1953年録音、DECCA)

シューベルトのピアノソナタといえば、前期のものは習作っぽい作品ばかり、後期のものはただただ長大なだけ、こんな評価を覆すように、実は名曲揃いであることを知らしめた演奏が、1965〜1970にDGにケンプが録音した全集である。

決して派手ではないが、しみじみと味わうような、聴けば聴くほど深みが出てくるような曲は、まさにケンプにうってつけだった。

ケンプの全集録音に出会わなければ、シューベルトのピアノソナタの良さを知らずにいたままだっただろう。

そのケンプが、1950年代に録音したシューベルトの16番と21番がCD化された。
(21番は「First release on CD」と明記してあるが、16番は既にCD有り?)

16番は、DGへの全集録音のに比べてかなりテンポをゆっくり取っている。
もしかしたら、遅めのテンポの方がこの曲には良いのかもしれない。
もう冒頭から完全に引き込まれてしまう。この曲の魅力をじっくりと味わうことが出来る演奏だ。
というより、神が降臨したかのような演奏といってもいい。
特に終楽章は圧巻である。

21番も、じっくりと噛み締めるように、この曲の魅力を伝えてくれるような演奏だ。
しみじみと語りかけるような第1楽章に始まり、最後までケンプらしい素晴らしい演奏だ。

実はケンプ以外の演奏でシューベルトのピアノソナタをまともに聴いたことがない。
というより、聴く気がしないのである。


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