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2023年03月05日19:47

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【音楽】 オンディーヌ室内管弦楽団演奏会

今日の午後は横浜に行った。オンディーヌ室内管弦楽団の演奏会を聴きに行ったのである。
プログラムは次のとおりである。

 ・シューマン:「マンフレッド」序曲
 ・パリー:交響曲第3番「イングリッシュ」
 ・シューマン:交響曲第3番「ライン」

   指揮:道端大輝
   会場:神奈川県立音楽堂 (13:30 開演)

あまり縁のなかったこのアマチュア・オーケストラの演奏会に行くことにしたのは、プログラムにパリーの交響曲があるからだ。フルネームではサー・チャールズ・ヒューバート・ヘイスティングス・パリーと長い名前の英国の作曲家だが、日本では作品が演奏されることは少ないので、生で聴ける貴重な機会である。私もパリ―の作品をこれまで演奏会で聴いたのは、交響曲第2番が唯一であった。県立音楽堂に行くのも初めてかもしれない。1954年に出来たホールで、新しいホールにはない温もりがあるようなホールだという。

まずは、シューマンの劇音楽「マンフレッド」序曲から始まる。序曲以外もあるはずだが、今はほとんど序曲しか演奏されない。しかし、序曲だけでもシューマンらしい濃厚なロマン性がつまっているのである。演奏が始まると、ふわっと柔らかい響きを感じたが、これはもしかしたらホールの音響も関係しているのだろうか。水の精オンディーヌのように、澄んだ響きを目指しているというオーケストラらしい演奏で、短い序曲の中にマンフレッドの心情の動きも感じられ、なかなか素晴らしかったと思う。

続いては、本日の個人的なメイン・プログラムのパリーの交響曲第3番だ。「イングリッシュ」というタイトルのとおり、The English な曲で、ハ長調で作られた一見親しみやすく平易に聞こえる曲だが、「飾らない雄弁さ」があふれているという。CDで聴くとなんとなくダレてしまうようなところも、しっかりとメリハリを付けて、こうやって生で聴くと、実はなかなか濃い作品なのだということを感じた。プログラムの解説によると、日本での演奏は2回目、アマオケでは初だそうだ。このような作品を取り上げる意欲にも拍手を送りたい。まだ知られていない作品はたくさんあるのだ。

休憩のあとはシューマンの交響曲第3番だ。こちらは有名な作品で、演奏会でも何度か聴いていると思うが、また新鮮な気持ちで聴く。このオーケストラの響きなのか、冒頭が柔らかい感じであり、テンポも幾分ゆったりめで、それがまたなかなか好ましかった。第2楽章はホルンが結構ハードな箇所があるようだが、頑張って吹いているのがよく見てとれた。こちらもなかなかの好演であったと思う。

最後にアンコール演奏があった。知らない曲だったが、弦楽合奏による素敵な曲で、民謡風のメロディーをコンミスがソロで奏でる。終演後に、ラターの「弦楽のための組曲」の第3曲だと紹介があった。弦楽合奏の曲としては定番作品らしいのだが、私は知らなかった...。機会があればまた聴いてみたい。

初めて聴いたオーケストラだが、今回も楽しめた。なによりパリ―の交響曲を聴けたのがよかった。
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