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2019年02月28日20:27

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デジタルアーカイブの弱点

 いわゆるホームページ時代から、BBS、ブログ、SNSといろいろなものに出会ってきたけれど、その多くがいまやウェブの世界から消えてしまっている。最初に作ったのがジオシティーズのホームページで、ほぼ同じタイミングでプロバイダが提供していたウェブでもサイトをアップしていた。企業のサイトなどを参考に、スタイルシートをいじっていた頃が懐かしい。当然、ウェブデザインばかりに気持ちが向かってしまって、肝心のコンテンツは開店休業状態だった。
 BBSはティーカップなどが一般的だった。遠方の友人たちと、毎晩そこで会話を楽しんだ。チャットもやっていた。ヤフーチャットもよく利用していた。

 これらは、ネット環境の変化やスマホ、タブレットの普及によって、より便利なツールにとって代わられていった。提供している企業側も、利用者が減れば縮小や閉鎖に向かう。彼らも慈善事業でサービスを提供しているわけではないからだ。
 しかし、それなりに思い入れのあったウェブが消えていくのは何とも寂しい。それと同時に、ネットというのはサービス提供者がそれをやめた段階で、文字どおり消滅してしまうということが分かる。

 私はミクシィで細々と毎日、ひとつのエントリーを更新し続けてきて、それも十年以上になる。けれどもここだってこれからさらに五年後、十年後にはどうなっているか分からない。

 書籍やメモなどは、当人が世を去っても、それ自体が焼失でもしない限り、残り得る。これがアナログの強みである。昔の人たちがどういうことを考え、どんな暮らしをしていたのかについても、彼らが遺した手紙や日記を利用することによって、断片的ではあるけれど理解することができる。
 しかしネットはそうもいかない。パソコンだってバックアップをとらずに買い替えてしまったら、過去のデータは永遠に失われてしまう。遠い将来、いまの時代を研究する人たちは困るかもしれない。何しろ参考になるデータの多くが跡形もなく消えてしまっているかもしれないから。

 ブログが閉鎖される、ウェブサービスがなくなるという報道を耳にするたび、特にデジタルのアーカイブについては、もっと気をつけるべきと感じる。

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■「Yahoo!ブログ」が2019年12月15日でサービス終了 13年の歴史に幕
(BIGLOBEニュース - 02月28日 17:23)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=diary&id=5517882
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