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2016年09月03日18:54

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【映画】 シン・ゴジラ

今日は、川崎109シネマズに「シン・ゴジラ」を観に行った。

面白かった。

1954年の「ゴジラ」以来30年を経た1984年の「ゴジラ」が、いろいろ楽しめる要素はあったものの、いまいち感が拭えなかったので、今回もどうかなと思っていたが、「シン・ゴジラ」は面白かった。想定外だ。

公開中の映画なので詳細は省くが、というか、ストーリーとしては、突然現れて首都を破壊したゴジラを倒すため、国の総力を挙げて戦う、というだけだが。

想定外の事件に、各大臣の考えはバラバラ、各省庁の思惑もそれぞれでまとまらない中、被害は拡大する一方。首相の重い決断で事態は進展する。

自衛隊の武器のオンパレードで、説明のテロップも多用して、軍事マニア(?)も大いに楽しめるようになっている。実在する自衛隊の武器を総動員というところが、リアリティを持たせているともいえる。

まだ戦争の影を引きずっていた1954年、米ソ冷戦を反映した1984年の「ゴジラ」に対し、今回は想定外の事態が起きた場合に、政府がどう対応していくかがストーリーの中心で、東日本大震災をはじめ、想定外の自然災害に見舞われている昨今、いろいろ考えさせられることがあるような映画だ。

ゴジラも「得体の知れない巨大な生物」であり、「人間の味方で悪い怪獣をやっつける」ような、昭和の「ゴジラ対ナントカ」ではない、「怖いゴジラ」の原点に帰っているのもよい。

大田区、品川区、港区、川崎市など、見知った場所ばかり出てくるのも、楽しめる要因の一つだ。

あとは、伊福部音楽が要所で使われていることの効果も大きい。ゴジラ最終形態ではあの音楽、自衛隊の最後の攻撃ではあの音楽、ついでにエンドロールでも。1984年「ゴジラ」に足りなかったものの一つが伊福部音楽だということにも気付いてしまう。「ゴジラ」の音楽で、伊福部音楽を超えるものを作るのはどんな作曲家でも無理だと断言できる。

個人的には、ヒロインはカヨコでもなく防衛大臣でもなく、尾頭ヒロミだな。これは私が理系出身だからだろうか。的確かつ冷静な彼女の言葉が場を引き締める。

ところで「シン・ゴジラ」とは、新ゴジラ? 真ゴジラ? 進ゴジラ? 神ゴジラ?
どの字もそれぞれ当たっているような気がする。

たっぷりと楽しめた2時間だった。
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