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2016年03月24日21:54

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【日常】 短編SFミステリー??

「アキコ!」
思わず叫んだ。

掌に乗るほどの小さな人形。いや、これは人形ではない。生きているアキコだ。
何者かの邪悪な力によって、このような姿に変えられてしまったのだ。
「助けて!」という声が、たしかに聞こえたような気がする。

私の叫び声に驚いたのか、周囲の人が集まってきた。
「アキコって、丸子さんがどうかしたの?」
「そういえば、丸子さん見えないわね。今日はお休みかしら?」

丸子明子。グループではしゃぐことは好まず、休み時間も一人で静かに本を読んでいるような目立たない人で、私が声を上げなければ、彼女がいないことに気付かない人もいただろう。

アキコはここにいる! これがアキコだ! と言おうとしたが止めた。誰も信じまい。

「あら、その人形、丸子さんに似てるわ。」
「さっき、アキコなんて呼び捨てにしたりして、もしかして丸子さんといい関係だったのかしら?」

話が変な方に行きそうなので、「さあ、仕事、仕事」と、打ち切った。

ふと、磯貝博士の名前が浮かんだ。彼ならば、アキコを助ける方法を何か知っているかもしれない。居ても立ってもいられなくなり、急用が出来たと言い残して、磯貝博士のもとに向かった。磯貝研究所の所在地はすぐに調べることが出来た。栃木県の奥の方の、ずいぶん辺鄙なところのようだ。

人も車も通らないような道をしばらく走っていると、人影が見えた。車を停めて降りてみると、そこにいたのは、なんと、突然会社を辞めたまま連絡が一切取れなくなっていた内田だ。なぜ、こんなところにいるのか。

「内田か...」
彼はそれには答えず、隣りにいた人をさして、「こちらが磯貝博士です」と紹介した。
まさか。写真で見て知っている磯貝博士とはまるで別人だ。

「驚きましたか。公開している顔写真は全くの別人。いかにも老科学者のような風貌ということにしておいた方が、何かと都合がいいのでね。」

本物の磯貝博士は、どう見ても40歳そこそこだ。

「ところで、こちらにいらしたのは、丸子明子さんのことですね。内田君から詳しく聞いています。大丈夫、私なら何とかしてあげられると思います。少し時間を下さい。」

それは有り難いことだが、それにしても、なぜ内田がアキコのことを知っているのか?
そもそも内田と磯貝博士の関係は何なのか。ますます謎は深まるばかり... 


というような夢を昨晩見た。

なんなんだ、この訳の分からないストーリーは? 一体この続きはどうなるのか?

丸子明子、磯貝、内田という名前にも、リアルでは全く心当たりがないし、このような映画を観たり小説を読んだりした記憶もない。どこからこんな名前が出てきたのだろう? 丸子という名字の人には、これまで会った記憶もないし。

最近ちょっと疲れているのかな?
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