今回の5連休は、野暮用が少しあったこともあり、遠出はせずに近場で過ごした。
一番の遠出は、昨日のつくばのコンサートだ。(9/22の日記参照)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1946292092&owner_id=12784286
それ以外は、目的もなく新宿をぶらぶらしていた日があるが、新宿に行くと、CD店と書店に寄らずに済ますのは至難の業で、結局何冊かの本と何枚かのCDを買ってしまった。
本の方は、何冊か読み終えてからまとめて書くことにして、CDはひととおり聴いたので、いつもとおりの(?)、購入したCD備忘録。
●ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ (チェコ、1801-1866)
・交響曲第1番 (ピアノ連弾版(カール・ツェルニー編曲))
・ディヴェルティメント
・3つの大行進曲
・グランド・ソナタ
竹沢絵里子 (ピアノ)/クリストフ・ジシュカ(ピアノ) (2001録音、Ars)
カリヴォダのCDは、先日のヴァイオリン小協奏曲集に続きの購入だ。交響曲第1番のピアノ連弾版を含む、ピアノ連弾作品集である。カリヴォダの交響曲は(まだ全曲聴いていないが)結構気に入っている。第1番は未聴だったが、ピアノ連弾編曲版で初めて聴くことになった。カリヴォダはボヘミア生まれだが、ドイツで活躍したためか、作品はチェコ風というよりは、ドイツ風(シューマンなどに近い?)雰囲気が感じられる部分があるが、ピアノ連弾で聴く第1番もそのような感じだ。なかなかの名曲である。オーケストラ版でも聴いてみたいが、現在入手可能なCDはあるやなしや。このCDに収録されている他の連弾曲も聴き応えのある作品ばかりである。
●カール・オルフ (ドイツ、1895-1982)
劇的三部作「トリオンフィ」
・「カルミナ・ブラーナ」
・「カトゥリ・カルミナ」
・「アフロディテの勝利」
ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団/ライプツィヒ放送合唱団
チェレスティーナ・カサピエトラ(ソプラノ)/ホルスト・ヒースターマン(テノール)/
カール=ハインツ・ストリチェク(バリトン)/ウテ・マイ(ソプラノ)/
エーベルハルト・ビュヒナー(テノール)/レジーナ・ヴェルナー(ソプラノ)、他
(1974、1971、1975録音、Brilliant (2枚組))
オルフのCDはプレヴィンの「カルミナ・ブラーナ」しか持っていなかったので、もう1枚位追加しようと思い、三部作がまとまったCDを購入したが、これは素晴らしい演奏だ。「カトゥリ・カルミナ」は、TVでN響の演奏を聴いて以来、「アフロディテの勝利」はおそらく初めてかな。ラテン語は全く分からないから、普通に聴いていられるけど、すごい歌詞...。「カトゥリ・カルミナ」の歌詞の日本語訳はこちらのP36以降を参照。
http://www.nhkso.or.jp/library/philharmony/Phil14Jan.pdf
●エドゥアルド・アブラミャン (アルメニア、1923-1986)
・24の前奏曲
ミカエル・ハイラペティアン (ピアノ) (2012録音、GRAND PIANO)
アブラミャンは、生まれはジョージア(グルジア)のティフリスらしいが、音楽院を卒業後はアルメニアの伝承音楽の研究と伝承に力を注いだとのこと。このCDで初めて聴く作曲家である。24の調性を全て使った前奏曲集といっても、堅苦しい形式にはとらわれない感じで、アルメニア風味(?)の楽しいCDである。
●エドゥアルド・バグダサリャン (アルメニア、1922-1987)
・24の前奏曲
・狂詩曲
・夜想曲
ミカエル・ハイラペティアン (ピアノ)/ウラディミル・セルゲーエフ (ヴァイオリン)
(2012録音、GRAND PIANO)
アルメニアの作曲家をもう1枚。前項のアブラミャンと同世代の作曲家の、やはり「24の前奏曲」を、同じピアニストの演奏で聴く。こちらも初めて聴く作品だが、同じく、アルメニア風味の変幻自在な音楽で、聴いていて楽しい。作曲家の風貌は、ババジャニャンやアブラミャンと違い、厳格な音楽を作りそう(?)な感じだが、そうではないようだ。ヴァイオリンとピアノの二重奏による狂詩曲と夜想曲も収録されているが、夜想曲は抒情性をたたえた、美しくも悲しい音楽だ。
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