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2015年08月07日21:45

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【音楽】 作品1 を聴いた一週間

相変わらず暑い日が続いている。仕事も精神的に疲労する毎日だが、帰宅後は切り換えて、音楽を聴きながらくつろぐ時間を持つことにしている。

今週月曜日には、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第1番と第2番を聴いた。これがベートーヴェンの作品1であることに気付き、今週はいろいろな作曲家の作品1ばかりを聴こうと決めた。作品1と言っても、必ずしも最初に作曲した作品とは限らないが、若き作曲家が世に出た頃の初期の作品であることには違いなく、その後の傑作群を予感させる作品も少なくないのである。

そんな訳で、今週聴いた音楽は次のとおり。持っているCDからの選択なので、選択の幅はかなり狭いが。

●8/3(月)

・ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
   ピアノ三重奏曲第1番、第2番 (ケンプ、シェリング、フルニエ)

 上記のとおり、この曲から始まった。いきなりの名曲である。30年位前に買ったCDセット(3枚組)の1枚目。時々聴いては心地よい気分になれる、今も変わらぬ愛聴盤である。

●8/4(火)

・ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
   ピアノ三重奏曲第3番 (ケンプ、シェリング、フルニエ)

 作品1は3曲からなるので、第3番も聴いた。これも冒頭からベートーヴェンの個性が早くも出ている素晴らしい曲だ。

・ヨハネス・ブラームス:
   ピアノソナタ第1番 (ペーター・レーゼル)

 若きブラームスによる溌剌としたソナタ。実際は第2番のあとに作られた作品だが、それゆえに、より完成度の高い作品になっていると思う。これも30年近く前に購入したCDである。

・フェリックス・メンデルスゾーン=バルトディ:
   ピアノ四重奏曲第1番 (ロンドン・シューベルト・アンサンブル)

 これはどんな曲か忘れかけていたが、久しぶりに聴いたらなかなか良い。メンデルスゾーンが13歳の時の作品らしく、まだ粗削りのところはあるが、早熟の天才の片鱗はうかがえる作品である。

●8/5(水)

・ヴィルヘルム・ステーンハンマル:
   ピアノ協奏曲第1番 (ヴィトルンド/ロジェストヴェンスキ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィル)

 これも作品1であった、いきなりオーケストラとピアノによる長大な協奏曲である。この曲を聴いたことによりステーンハンマルが好きになったようなものだ。ピアノ協奏曲の中でも傑作中の傑作と言ってよい。何種類かCDを持っているが、その中からこの日はこの演奏を選択。名曲の名演。

●8/6(木)

・ロベルト・シューマン:
   アベッグ変奏曲 (アシュケナージ)

 これも実に久しぶりに聴く。アシュケナージのシューマンのCDを持っていたことも忘れかけていたが、悪くはない。パウリーネ・フォン・アベッグという女性−は実在せず、ABEGGの5音からなる動機を基本に構成された音楽。こんなところも、作品1からすでにシューマンらしい。

・ジョルジュ・エネスク:
   ルーマニアの詩 (アンドレスク指揮ルーマニア国立放送管弦楽団/合唱団)

 先日「ルーマニア音楽史」を読んだのを思い出し、エネスクの作品1もあったかなと手持ちのCDを探したらあった。これも久しぶりに聴いたが、改めてルーマニアを代表する作曲家の出発に相応しい名曲だと思った。

・ニルス・ゲーゼ:
   序曲「オシアンの余韻」 (オーレ・シュミット指揮ラインランド・プファルツ州立フィル)

 これは名曲である。15分弱の短い曲の中に中身が詰まった、ドラマチックな素晴らしい序曲だ。

●8/7(金)

・ヨハン・スヴェンセン:
   弦楽四重奏曲イ長調 (コントラ・カルテット)

 スヴェンセンの作品1は弦楽四重奏曲。作品1らしく若々しさに満ちているが、なかなか味わい深い曲でもある。

・クット・アッテルベリ:
   ピアノと管弦楽のための狂詩曲 (デルヴィンイェル/ラシライネン指揮NDRハノーヴァー放送フィル)

 アッテルベリの狂詩曲といえば、「ヴェルムラント狂詩曲」が思い浮かぶが、この作品1の狂詩曲も素晴らしい。ピアノ協奏曲の余白に入っていた曲だが、こちらも劣らぬ名曲だ。


ということで、様々な「作品1」をまとめて聴いたが、やはり良い作品が多い。この企画(?)によって、久しぶりに棚から「発掘」して聴いたCDもある。

他にも見落としている「作品1」はありそうなので、残りはまたいずれ。

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