mixiユーザー(id:60260068)

2014年03月28日05:02

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『生きる』


温かさにふれ
凍っていた私のすべてが
今、少しずつ
動き、はじめた

 生きていた、とは言いがたい
 何の価値もない、塵のように
 つめたい風に流されていた

太陽が昇っている
体が熱を帯びている
私の足が動いて
確かに道が開いている

 足元の石ころが、前を向けと言う 
 昨日、俯いていた道は
 今日、後ろへ遠ざかる

生まれた
私は今日に生まれ変わったのだ
擦りきれた体であろうと
まだ炎は消えていない

 ささやかな力でも
 温かさの命を受け
 ただ、ただ、真っ直ぐ

それだけを念じながら
この道の端の方で良い
生きている証しに
生かされた恩返しに



〜友人・久馬氏へ
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