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日記一覧
- 辻真先「合本・青春殺人事件」、津原泰水「ヒッキー・ヒッキー・シェイク」
- 2020年06月30日21:01
辻真先「合本・青春殺人事件」読了。１７９０年代に、朝日ソノラマ文庫から刊行された３作の連作長編「仮題・中学殺人事件」「盗作・高校殺人事件」「改訂・受験殺人事件」に短編「一件落着」を加えた、いわゆるキリコ＆ポテトシリーズの合本。冒頭とラストに
- 黒川博行「桃源」、楡周平「バルス」
- 2020年06月28日20:10
黒川博行「桃源」読了。新シリーズか？大阪府警泉尾署の経済事犯担当刑事、新垣遼太郎と上坂勤が主人公。まず、この二人のキャラクターが立っている。新垣は、女にモテる沖縄出身者。上坂は太りすぎで映画好き、モテないタイプ。物語は、大阪で起きた模合（頼
- 門井慶喜「定価のない本」、大崎梢「彼方のゴールド」
- 2020年06月26日22:14
門井慶喜「定価のない本」読了。プロローグは、2014年のお正月、女の子がカルタ取りをしょうという場面から、少女の曾祖父、神田の古本屋である琴岡庄治の物語になる。第二次戦争後、神田の古本屋は好景気を迎えていたが、庄治の知り合いの古本屋が死体で発見
- 山田風太郎「妖説太閤記」上下、マイクル・コナリー「夜より暗き闇」上下
- 2020年06月24日20:22
山田風太郎「妖説太閤記」上下 読了。再読、いや３回目か？豊臣秀吉の人生を、女にモテるためだけに生きてきたと再解釈。他人を陥れる、悪辣な手腕を平気で使う、部下も毒殺する、とにかく、山風が描く秀吉のすさまじい人生だ。マイクル・コナリー「夜より暗
- 日下三蔵「日本SF全集・総解説」、新保博久「ミステリ編集道」
- 2020年06月22日20:11
日下三蔵「日本SF全集・総解説」読了。日本SF全集は、架空の全集。3期44巻にわたる（実際には刊行されていない）全集の解説の形をとったSF作品の紹介本。とても楽しい。新保博久「ミステリ編集道」読了。戦後のミステリを支えた編集者へのインタビュー集。知
- 北上次郎「書評家稼業四十年」、kashiba@猟奇の鉄人「あなたは古本がやめられる」
- 2020年06月20日21:16
北上次郎「書評家稼業四十年」読了。書評家北上次郎氏の回顧録。というほど重厚ではない。軽いエッセイのような感じで、なぜ自分が書評家になったのか、過去を振り返るものだ。そして、あとがきにもあるが、「中間小説の時代」というやや長い文章が挿入されて
- 富樫倫太郎「SRO�次〔樵阿里覆で呂燭繊�
- 2020年06月18日22:07
富樫倫太郎「SRO�次〔樵阿里覆で呂燭繊彳瀕察５廚靴屬蠅�SROシリーズ。SRO室長、新九郎が通う乗馬クラブで「関東の乗馬クラブの経営者が何人も死んでおり、同時に馬も死んでいる」という話を聞きこみ、捜査が始まる。一方、北海道の田舎で牧場の息子に生まれ
- 佐々木譲「抵抗都市」、安倍龍太郎「迷宮の月」
- 2020年06月17日21:03
佐々木譲「抵抗都市」読了。日露戦争の講和により、日本が事実上、ロシアの属国になっている世界が舞台。警視庁の特務巡査、新堂は、西神田署の多和田とともに、堀留橋にあがった死体をめぐる殺人事件の捜査にあたる。この世界では、日本の軍事権、外交権はロ
- 平田駒「スガリさんの感想文はいつだって斜め上」、愛川晶「高座のホームズみたび 昭和稲荷町らくご探偵」
- 2020年06月15日20:42
平田駒「スガリさんの感想文はいつだって斜め上」読了。名古屋の高校、鶴羽学園の家庭科担当、直山杏介が語り手、読書感想部を立ち上げたい女生徒、須賀田綴(あだ名がスガリさん)が探偵役の軽いミステリなのだが……。正直、著者がまだ書きなれないのか、テン
- 月村了衛「騙す衆生」、堂場瞬一「献心 警視庁失踪課 高城賢吾」
- 2020年06月13日20:50
月村了衛「騙す衆生」読了。豊田商事がモデルの「横田商事」の下っ端営業だった隠岐隆。横田が潰れたあと、文具会社に就職するも、まったく成績が上がらない。そんな時、元横田の因幡から、原野商法のパートナーに誘われる。そこから詐欺師として成長していく
- 堂場瞬一「闇夜 警視庁失踪課 高城賢吾」、森絵都「みかづき」
- 2020年06月11日19:23
堂場瞬一「闇夜 警視庁失踪課 高城賢吾」読了。シリーズ第9弾。前巻ラストで分かった出来事で、また酒におぼれる高城。しかし、小学生が行方不明になった事件のため、明神と醍醐が高城を引っ張り出す。これが再生の物語であることがはっきりわかる。しかも
- 宮部みゆき「さよならの儀式」、堂場瞬一「牽制 警視庁失踪課 高城賢吾」
- 2020年06月09日20:22
宮部みゆき「さよならの儀式」読了。宮部みゆきのSF短編集。マザー法という、被虐待児を保護する法律がある近未来が舞台の家族物語「母の法律」。防犯カメラのような侵略者に気が付いた老人と少年のお話「戦闘員」。ライトなタイムスリップ小説「わたしとワタ
- 誉田哲也「背中の蜘蛛」
- 2020年06月06日20:51
誉田哲也「背中の蜘蛛」読了。池袋での殺人事件、新木場の爆殺事件など、捜査が進まない捜査本部に、真犯人を示唆するタレコミがはいる。本宮刑事課長ら、疑問を持った警察官は、その裏を探り始める。書くとネタバレになるストーリーだが、正直、それほど驚き
