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日記一覧

雫井修介「火の粉」
2015年03月31日21:30

雫井修介「火の粉」読了。かつて、裁判長として、一家三人を惨殺した事件で、容疑者の武内を無罪にした梶間勲。退官後、東京都下に家を構え、大学で教えながら、介護が必要な母、息子夫婦と同居していた。そこへ、武内が隣の家に引っ越してきた。彼が来てから

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沢村 鐵「フェイスレス 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」読了。元警察庁情報通信局におり、現在は墨田署の刑事課に所属する美結が主人公。高校時代になんかあって刑事になったり、過去に警察関係の名家吉岡一族で本庁の捜査一課警部補、吉岡雄馬と交

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一田和樹「檻の中の少女」読了。「ミトラス」という自殺支援サイトに絡んで自殺した息子をもつ老夫婦に、息子が本当に自殺かどうか、もし殺人なら犯人を突き止めてほしいと言う依頼をうけたオレこと、君島。サイバーセキュリティに詳しく、企業からの依頼を主

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彩坂美月「夏の王国で目覚めない」読了。かなり凝った作りの本格ミステリ。高校生の美咲は、再婚した父と義理の弟に複雑な思いを持っている。実の母に裏切られた想いを、義母にぶつけて、そんな自分に戸惑いもする。そんな時、大好きな作家、三島加深のファン

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富樫倫太郎「北条早雲 悪人覚醒編」読了。駿河に移り、甥(姉の子供)の龍王丸を今川の当主とするため、小鹿範満を倒す、伊勢新九郎。歴史をたどるストーリーに新味はないが、堅実な筆運びで、それなりに楽しめる。富樫倫太郎「風の如く 吉田松陰編」読了。

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吉永南央「萩を揺らす雨」読了。友人から借りた初めての作家さん。北関東の田舎町で、小蔵屋という、コーヒー豆と和食器を商う76歳の女性、杉浦草(そう)が主人公。巻末の解説(文庫版を読んだ)にもあるとおり、わりと珍しいおばあちゃん探偵の短編連作だ

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今野敏「マル暴甘糟」
2015年03月15日22:40

今野敏「マル暴甘糟」読了。任侠シリーズのスピンオフ作品で、北綾瀬署の組織犯罪を担当する、いわゆるマル暴刑事、甘糟達夫が主人公。やくざも先輩のマル暴刑事も苦手で、とにかくことを荒立たせたくない平和主義者の甘糟が、管内の傷害致死事件の被害者が暴

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札幌出張中に読んだ3冊。恩田陸「ユージニア」。北陸の田舎の街で起こった大量毒殺事件を巡る謎解き。犯人は自殺したとされ、事件は謎を残したまま幕引きとなった。十数年後に、事件に関わった女性が、ノンフィクションノベルのような形で本を出版するが、そ

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滝田務雄「田舎の刑事の趣味とお仕事」読了。黒川鈴木という変な名前だが、まじめな刑事が主人公のユーモアミステリ。マイミクさんの日記を読んで手にとってみた。まあ、スラスラ読めること。そしてギャグが面白い。連作短編だが、特に第1作で、女子大生に成

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映画「幕が上がる」
2015年03月08日23:32

土曜日、ももクロ主演の映画「幕が上がる」を見てきた。高校の演劇部を舞台に、全国大会への出場を目指し、少女たちが奮闘する。正直、アイドル映画だと思う。そして、アイドル映画として、私は十二分に満足できた。有安は、良い役過ぎた(笑)。しおりんも見

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須賀しのぶ「ゲームセットにはまだ早い」読了。野球のクラブチームを舞台にした、大人の青春小説。運輸会社の企業チームの解散を受けて、かつて大学野球で活躍したが、プロにはなれなかった高階、スーパーの正社員ながら新潟の田舎に配属され、三香田ヴィクト

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柴田よしき「自滅」
2015年03月04日20:46

柴田よしき「自滅」読了。ホラー短編集。「薫衣草 ラベンダー」「雪を待つ」「隠されていたもの」「ランチタイム」「自滅」の5編。「雪を待つ」と「自滅」の他は、超常現象的なホラー。私は、それより人間の心理的な怖さを描くほうが好き。まあ、この短編に

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有川浩「明日の子供たち」読了。児童養護施設「あしたの家」を舞台に、新人養護教員、三田村慎平、3年目の女性職員、和泉和恵と、高校3年生の奏子、久志などを主な主人公として、施設の日常を描く。当然のように恋愛要素が強いが、私が好きなのは(好きかな

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