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2020年06月30日21:01

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辻真先「合本・青春殺人事件」、津原泰水「ヒッキー・ヒッキー・シェイク」

辻真先「合本・青春殺人事件」読了。

1790年代に、朝日ソノラマ文庫から刊行された3作の連作長編「仮題・中学殺人事件」「盗作・高校殺人事件」「改訂・受験殺人事件」に短編「一件落着」を加えた、いわゆるキリコ&ポテトシリーズの合本。
冒頭とラストに短い書下ろし文章を置くことで、全体を一つにまとめている。
大昔、朝日ソノラマ文庫で読んだ記憶があるのだが、全く覚えていなかった。
そして、密室殺人トリックに挑む作者の意気込み、それだけでなく70年代当時の雰囲気が感じられる文章に、とても楽しめた。
2000年以降に生まれた読者はどう読むのか、はわからない。


津原泰水「ヒッキー・ヒッキー・シェイク」読了。

一時、Twitterで幻冬舎ともめて話題になった作品。
津原さんは、以前「たまさか人形堂物語」か何かを読んだ気がするが、これも忘れている。
で、この作品だが、ヒキコモリのカウンセラー、竺原が、患者である数人のヒキコモリをまとめて、「不気味の谷を越える」ことをもくろむ。それには伝説のハッカー「ロックスミス」が必要なのだが、あっという間に、竺原に接触して来る。
人間が見て不自然に感じないように動き、話すCG(これが不気味の谷)の創作がテーマなのかと思えば、次々に「ド田舎にUMAをでっちあげる」、「ネットで病気を拡散する」などの課題が竺原から出てくる。
金儲けが目的か? それとも?
読んでいる間はそれなりに面白かったが、全体としては私の趣味とはちがうようだ。


今日は会社にて、特殊な仕事。仕事は仕事だが、ルーティンワークはできずに、夕方、来社した方とコーヒー屋さんでお茶。
今日はほのぼののんびりだったが、その分明日が忙しくなりそう。
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