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日記一覧

雫井脩介「犯人に告ぐ」
2015年12月30日20:27

雫井脩介「犯人に告ぐ」読了。マイミクさんが、「2」が面白いと言っていたので。過去の誘拐事件を描いた第1章はやや読み難かったが、1章で失態を演じた巻島が、再度連続男児殺害事件の特別捜査官として戻ってきて、しかも「劇場型犯罪」に対して「劇場型捜

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トム・クランシー、マーク・グリーニー「米露開戦」1〜4巻読了。1巻前作「米中開戦」で、アメリカの民間情報機関「ザ・キャンパス」が活動停止状態に陥った。今回の1巻では、訓練のみを行い、新たな根拠地を探している。ロシアの強権指導者、ヴォローディ

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近藤史恵「スーツケースの半分は」読了。空色の革のスーツケースを中心に、旅する女性たちの連作短編。9つの物語は、最初、大学時代の仲良し4人組みを中心にはじまる。仲良しといっても、ベタベタしたところのない、(都合のいい)関係。海外旅行に行ったこ

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紺野仲右ヱ門「女たちの審判」読了。マイミクさんの日記で見ていた本が、たまたま図書館の棚にあったので借りた。1988年に起きた誘拐殺人事件で死刑を宣告された犯人が収監された刑務所(複数)が舞台で、主人公は主に刑務官たち。刑務所での違反行為をハ

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秋吉理香子「暗黒女子」
2015年12月14日21:49

秋吉理香子「暗黒女子」読了。初めての作家さんだが、タイトルに引かれた。聖母女子高等学院という、由緒ある女子校の文学サークルで、闇鍋兼創作小説朗読会が行われる。小説のテーマは、つい先日死んでしまった、学院の経営者の娘で才色兼備、文学サークル会

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まず、この文章はクローン病不良患者コミュニティの「調子の良い秘訣」スレ、127、128のコメントに対する私の意見です。クローン病患者で、上記コメを読んだ方のみご覧下さい。このコメントを書いた方は、まずクローン病を理解していない。あるいは、世

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楡周平「プラチナタウン」読了。大手総合商社に勤めていた四井商事で穀物ビジネス部長をしていた主人公、山崎は、上司推薦の新人を面接で落としてしまい、事実上の左遷。そして幼馴染の誘いにのって、宮城県の田舎町、緑町の町長となる。莫大な借金と、赤字を

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北村薫「中野のお父さん」読了。近年の「日常の謎」ミステリを確立した(と私は思っている)北村薫が、改めて日常の謎を今、書いてくれた、という感じ。筆が乗っているというか、読みやすい上に、謎と解明が実に気持ち良い。主人公は出版社に勤める体育会系女

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島田荘司「新しい十五匹のネズミのフライ」読了。副題は「ジョン・H・ワトソンの冒険」。つまりシャーロック・ホームズもののパロディ、ではなく、本気のアナザーストーリーだ。なにしろ、ホームズ本編の隙間を埋めるような描写やストーリーで、私はホームズ

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佐々木譲「犬の掟」
2015年11月29日23:17

佐々木譲「犬の掟」読了。過去に犯罪者に殺されそうになった刑事 波多野、上司に逆らってまでそれを助けた松本。数年後、蒲田で地元暴力団幹部が射殺体で発見される。波多野はじめ、地元警察の捜査線上に半グレのおとこたちが浮上する。一方、警視庁の松本ら

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誉田哲也「プラージュ」
2015年11月24日21:43

誉田哲也「プラージュ」読了。職場での疎外感から一度だけ、覚せい剤に手を出し逮捕、執行猶予中の青年、貴生は、部屋を借りられず、不動産屋から紹介されたアパート、プラージュへ住むことになる。ここは、過去に過ちを犯した人々を、一時的に支えることを目

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佐伯龍一「お前の手を汚せ」読了。総合商社、五稜物産のエネルギー事業部の田布施淳平と、(豊田自動車がモデルの)新田自動車の工場長北條哲也のふたりが主人公。ただし、ふたりが仕事で交わることはない。サハリンの天然ガス開発からはじまり、アフリカモザ

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相場英雄「血の轍」
2015年11月18日21:45

相場英雄「血の轍」読了。元警視庁のSIT刑事、香川が死体で発見される。現刑事部長の海藤、その部下、兎沢。そして、事件の裏にあるものを隠蔽しようとする公安部の曽野と、部下の志水。兎沢と志水はかつての同僚で、その後、別れてしまったふたりの道が、

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赤いトイレットペーパー
2015年11月16日20:58

土日と、もう仕事以上に頑張って、同人誌作成に打ち込んだ。そりゃあもう、ものすごい集中力で、土曜日は競馬友達からのメールに気がつかず、馬券買い逃したほど(苦笑)。でも、その甲斐あってか、かなり出来てきた。これなら確実に間に合う!!!!  出来

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早坂吝「虹の歯ブラシ」
2015年11月12日21:39

早坂吝「虹の歯ブラシ」読了。上木らいちシリーズの第二作。今回は中篇と短編で1冊。1週間に日替わりで5人のお客をとる高校生娼婦、上木らいち。まあ、キャラクターはアレだが、「メフィスト的な本格」ミステリではある。らいちの設定にいろいろツッコミな

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黒川博行「国境」
2015年11月04日21:30

黒川博行「国境」読了。「疫病神」の続編。建設コンサルタントの二宮と、二蝶会のヤクザ桑原が、今度は詐欺師を追って北朝鮮へ。平壌に潜入するも、標的を逃がし、今度は中国から密入国。いや〜、すさまじいアクション、サスペンスに次ぐサスペンス。特にド迫

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貴志祐介「青の炎」
2015年11月02日20:28

貴志祐介「青の炎」読了。高校生の男の子、櫛森秀一は、同級生紀子との関係や、ぐれて家族に暴力をふるい学校に来なくなった親友、拓也、酒屋の息子で酒を売ってくれる伸介などと、一見楽しく暮らしている。しかし、家には、母の別れた夫、曾根が住み着き、傍

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曽根圭介「工作名カサンドラ」読了。妻を病気で亡くした刑事、萩大治郎と同僚の佐川嘉子は、奥多摩で事故に合った車から、拷問された男を発見する。捜査を進めると、上層部から圧力がかかる。一方、自衛隊の有能な狙撃手、佐々岡は、理不尽な理由で退官するこ

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大崎梢「空色の小鳥」
2015年10月28日21:41

大崎梢「空色の小鳥」読了。北関東の一大企業グループ「西尾木グループ」の創業者の息子、雄一は父に逆らい、家を飛び出した。結婚はしなかったが、千秋という女性と暮らし、娘、結希を育てたが、二人の存在を実家に隠したまま急逝する。雄一と血はつながらな

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富樫倫太郎「SRO6 四重人格」 読了。今回のサイコキラーは、トリカブトの毒を使う暗殺者、林葉秀秋。東北で、道路建設を巡る汚職に絡む暗殺を依頼され、ある男を殺害する。しかし、個人的感情で、別な男を殺してしまう。同じ日にふたりの人間がトリカブ

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早坂吝「○○○○○○○○殺人事件」読了。マイミクさんのおススメ。主人公、沖健太郎は、ネットで知り合った、同好の士6人と小笠原諸島の小島に、毎年出かけることにしている。同じ趣味の集まりのはずが、今年はひとりが、「上木らいち」という若い女を連れ

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黒川博行「疫病神」
2015年10月22日21:28

黒川博行「疫病神」再読了。確か、2回目。二宮、桑原コンビのシリーズ第一作。元ヤクザで、土建屋だった父親を持つ建設コンサルタント、二宮は、今も工事現場の「サバキ」の斡旋をして糊口をしのいでいた。そこに、数十億の価値がある廃棄物埋め立てを巡って

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大沢在昌「極悪専用」
2015年10月20日22:00

大沢在昌「極悪専用」読了。闇の世界の大物を祖父に持つ主人公望月拓馬は、六本木でいつものように覚せい剤をさばいたり、女をコマシたりしていたが、謎の男たちに拉致される。あまりにヤンチャの過ぎた拓馬を懲らしめようと、祖父に依頼された「会社」が、彼

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近藤史恵「昨日の海は」
2015年10月19日21:01

近藤史恵「昨日の海は」読了。四国の田舎町に住む高校生、光介の家に、母の姉である芹と、その娘、双葉がすむことになった。それをきっかけに、光介の祖父母の謎が解け始める。祖父は有名なアマチュア写真家で、東京で個展をもくろむも、ある事件で頓挫し、そ

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香納諒一「約束 KSPアナザー」読了。かつて、親友の父を殺してしまった秀夫。出所後、偶然、故郷の闇の金を巡る抗争に巻き込まれ、5000万円を持って逃走。そこで在日韓国人の少年、ガンホと出会う。金を狙うのは、ヤクザ組織、そしてヤクザに飼われてい

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クリス・ライアン「戦場の支配者 SAS部隊シリア特命作戦」上下 読了。SAS隊員、ダニー・ブラックは、リビアでの民兵探索と殲滅作戦を終えてすぐに、今度はシリアに潜入して、MIー6の情報員、バッキンガムを、反体制派のリーダーのひとりと会談させる

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近藤史恵「南方署強行班係 狼の寓話」読了。近藤史恵の警察小説。かなり前(2003年ごろ)の作品だが、時代を感じさせない。刑事になったばかりの會川圭司は、配属早々、刑事課のはみ出しものっぽい女刑事、黒岩花と一緒に行動することになる。美人だが、

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マンガはけっこう読んでいる(自分的に。本格的なマンガ読みの方と比べれば、すずめの涙)のだが、これはかなり意表をつかれた。少し知恵遅れっぽい中学生の女の子、ちーちゃん(アスペルガー?)、友達のナツ、旭などの日常を描いている。最初はコメディかと

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宮部みゆき「悲嘆の門」
2015年10月04日18:22

宮部みゆき「悲嘆の門」上下 読了。ファンタジー色の強い、それでもサスペンス長編。指を切断する連続殺人鬼の事件と、主人公の大学生、孝太郎の周囲で起こるバイトの行方不明事件、となりの女子高生のいじめ事件などがそれぞれあるが、異世界(別な領域の存

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下村敦史「叛徒」
2015年09月29日20:30

下村敦史「叛徒」読了。マイミクさんのおススメで手に取った。警視庁の通訳捜査官、七崎隆一は、同じ通訳捜査官で、妻の父でのある恩人、賢太郎が、自白強要したことを弁護士にリーク、現在、警察内部では、裏切り者と扱われている。義父賢太郎は自殺、かつて

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