mixiユーザー(id:4119189)

日記一覧

朱野帰子「賢者の石、売ります」読了。科学が大好きで、疑似科学が大嫌いな主人公、羽嶋賢児。疑似科学嫌いを隠そうともしないので、人間関係はうまくいかない。家電メーカーに転職するが、そこでマイナスイオンドライヤーなど、疑似科学を売りにした製品を廃

続きを読む

辻村深月「かがみの孤城」読了。主人公、こころは、中学に上がると、同級生の美織らに理不尽な扱いを受け、不登校・引きこもりになっていた。家族にも本当の心を言えない日々。そんな時、姿見の中に入って、不思議なお城のある空間に行く。そこには、同じよう

続きを読む

ユッシ・エーズラ・オールスン「特捜部Q 檻の中の女」読了。最近の北欧ミステリブームの中でも、人気の1冊。デンマークのコペンハーゲンが舞台。ある事件で、銃撃され、同僚1人死亡、もうひとりは寝たきりになって、自分だけなんとか仕事に復帰できた刑事、

続きを読む

戸梶圭太「あいつは戦争がえり」読了。徴兵がなされるようになった日本、選抜的に日本人がチベットでの戦争に送られる。名目は、通信・建設・医療などの5つの特殊技能を持つ人間だが、現地では戦場におかれる兵士と同様だ。地獄のようなゲリラ戦が展開するチ

続きを読む

ジェフリー・ディヴァー「バーニング・ワイヤー」上下 読了。リンカーン・ライムシリーズ第9弾。今回は、アメリカ最大の電力供給会社に絡み、アークフラッシュという電気を使ったテロが起こる。ライムはじめ、FBIやNY市警などが総力をあげて犯人を追う

続きを読む

堂場瞬一「漂泊 警視庁失踪課・高城賢吾」読了。シリーズ4作目。開幕そうそう、火事で明神愛美が入院する。前半は、明神がいないまま、高城は捜査に臨み、明神の存在を意識する。今回のメインは、人気ミステリ作家藤島の失踪届が出されることで、火事の現場

続きを読む

鈴峯紅也「警視庁公安J」読了。警視庁公安部公安総務課庶務係分室の室長、小日向純也。この主人公、現総理大臣の息子で、少年時代海外でテロに会い行方不明になっていた。実はその間、傭兵部隊に拾われ、世界各地で転戦していたという。母はトルコ系ハーフ女

続きを読む

櫛木理宇「FEED」
2019年12月15日22:07

櫛木理宇「FEED」読了。家族から愛を受けられず、家出した少女。主人公、綾希は、高校の途中で家出したので、仕事もない。たどり着いたのは、吹き溜まりのようなシェアハウス。同じような状況の眞実と同室になり、親しくなる。しかし、二人の少女は徐々に道を

続きを読む

真野森作「ルポ プーチンの戦争 皇帝はなぜウクライナを狙ったのか」読了。毎日新聞記者が、ウクライナ紛争を取材した成果。クリミア半島の騒乱とロシアによる併合、その後に起こったドネツク、ルガンスクの親露派による都市の占拠、そして勝手な選挙。暗躍

続きを読む

堂場瞬一「邂逅 警視庁失踪課・高城賢吾」読了。シリーズ3作目。今回は、母から捜索を依頼された大学の理事長探し。が、すぐに依頼は取り消される。それでも、高城は捜査を続けると、謎めいた行動が……。今作は、およそ半分は仙台が舞台。その描写もなかな

続きを読む

若竹七海「殺人鬼がもうひとり」読了。東京ではあるが、多摩のハズレの方にあるど田舎、辛夷ヶ丘。辛夷ヶ丘署の生活安全課の砂田三琴は、相棒の田中盛と一緒に、刑事課の手伝いをさせられる事が多い。というもの、もともと事件が少なく人員もない辛夷ヶ丘署で

続きを読む

明野照葉「そっと覗いてみてごらん」読了。初めての作家さん。親や親族に恵まれ、高級マンションに低額で住み、優良会社にコネで勤務する主人公、石屈日和。ブログに、事実を基にしたちょっと毒舌の面白いことを書き始めたことで、いろいろと身の回りが不穏に

続きを読む

島田荘司「盲剣楼奇譚」
2019年12月04日21:40

島田荘司「盲剣楼奇譚」読了。吉敷竹史シリーズ。金沢で店を営む妻の知り合いの孫が誘拐される。原因は、戦後まもなく、金沢の花街、置屋「盲剣楼」でおきた5、6人の朝鮮人による占拠、芸妓らへの集団暴行、そして謎の剣士による朝鮮人殺害事件だった。なんと

続きを読む

宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」読了。杉村三郎シリーズ。何冊目だ?今回も3つの中編が入っている。自殺未遂をし、入院している、結婚している娘と連絡が取れないので探ってほしいという「絶対零度」、結婚披露宴の付き添いを頼まれ、なんと二組の結

続きを読む

愛川晶「黄金餅殺人事件 昭和稲荷町らくご探偵」読了。シリーズ第2弾。今回の語り手は、桃寿亭龍喜。師匠、桃樹亭龍鶴のあまり優秀でない弟子。今回も中編が2つ入っている。一話目は、ようやく真打ちに昇進することが決まった龍喜が、師匠と、その兄との不仲

続きを読む

堂場瞬一「相剋 警視庁失踪課・高城賢吾」読了。シリーズ第2弾。今回は、警視庁捜査一課から、消えた目撃者の捜索を頼まれるが、主人公、高城はそれを嫌い、男子高校生から、同級生が行方不明になったので探してほしいという依頼を引き受ける。女子高校生の

続きを読む

辻村深月「青空と逃げる」読了。元劇団員で現在は売出し中の俳優、拳と結婚し、10歳の息子、力(ちから)とクラス早苗。早苗と力の二人の視点で物語は進む。ある日、拳が、有名女優、遥山真輝と同乗した車で事故を起こす。遥山はその後、自殺してしまう。遥山

続きを読む

愛川晶「高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵」読了。愛川さんの落語ミステリの新シリーズ。時代を昭和50年代に巻き戻し、神楽坂倶楽部などを舞台に、なんと実在の落語家、八代目林家正三を探偵役にしてしまった。若き日の山桜亭馬八(神田紅梅亭シリーズ

続きを読む

高殿円「35歳、働き女史よ 城を持て」読了。失敗。小説ではなく、ある種のマニュアル本。つまり、KADOKAWAの派遣社員である高殿円女史の編集担当、M村さんが、年収300万だけど、マンションを買いたいと思っていて、実際に買うまでのドキュメント。といっても

続きを読む

マイクル・コナリー「エンジェル・フライト」上下 読了。ダウンタウンのケーブルカーで2人が射殺体で発見された。そのひとりは、警察相手に訴訟を連発していた弁護士、エライアス。ロス市警は、黒人らの暴動を恐れ、ボッシュのチームを捜査に投入。政治的な

続きを読む

堂場瞬一「蝕罪 警視庁失踪課・高城賢吾」読了。初めて読む堂場瞬一さん。かつて娘が失踪し、それが原因で離婚、アル中に近い刑事、高城は、警視庁の使えないものが送られる失踪課へと異動された。政治や世論に煽られ、設置したはいいが、何もしなくていいと

続きを読む

池井戸潤「七つの会議」
2019年11月13日21:38

池井戸潤「七つの会議」読了。東京建電という会社では、売上至上主義、コストへの締め付けが強まっており、営業2課課長の原島は、1課長北戸のパワハラによる左遷によって、花形部署1課長へ任命される。しかし、パワハラは本当か? パワハラを訴えた1課の

続きを読む

芦沢央「許されようとは思いません」読了。イヤミスのような後味の悪い短編集。5つの作品が入っているが、どれもイヤな物語。うまいのは、それぞれ、気味の悪さ、心地悪さが違うこと。表題作は、祖母が祖父を殺した事件で、村八分になっていたことを、大人に

続きを読む

田中芳樹「タイタニア4 烈風編」「5 凄風編」読了。22年ぶりの新刊(ただし、2013年刊。私が読まなかっただけ)。田中芳樹がパワーダウンしたのは知っていたが、1〜3を読んだ後、続けて読むとあまり違和感はない。が、面白いかというと、う〜ん。一

続きを読む

田中芳樹「タイタニア 疾風編・暴風編・旋風変」読了。再読、いや徳間ノベルズで発刊当時何度も読んだが、今回約20年ぶりに講談社ノベルズ版の1〜3の合本を読んだ。未来の宇宙は、タイタニア一族に握られていた。藩王のもと、4人の公爵で運営される会議が

続きを読む

江上剛「狂信者」
2019年11月03日21:41

江上剛「狂信者」読了。年金基金運用で、信じられない好成績をあげている、ユアサ投資顧問。フリージャーナリストの慎平は、ある雑誌から社長の湯浅の取材を頼まれる。湯浅は、めったに取材を受けないが、慎平を気に入ったか、多くをしゃべり、やがてユアサの

続きを読む

愛川晶「はんざい漫才」
2019年11月01日21:09

愛川晶「はんざい漫才」読了。シリーズ第3弾。表題作のテーマは漫才。かつて一発芸人的に売れた「フロントほっく」という漫才コンビが、神楽坂倶楽部に出演することになった。が、いろいろ裏事情があり、ネタは演芸作家の粕屋定吉から買ったという。以外にも

続きを読む

愛川晶「高座の上の密室」読了。神楽坂倶楽部シリーズ第2弾。今回も魅力的な芸人がたくさん出てくる。色物芸人の代打に来た藤島天翔斎。美人でシングルマザーの手妻師(手品師)。娘の小桃にも芸をさせる。が、別れた旦那が落語家で、その師匠から恨まれてい

続きを読む

愛川晶「神楽坂謎ばなし」読了。神田紅梅亭寄席物帳のスピンオフ作品。あちらに出てきた落語家さんが何人も出てきて、面白い。主人公は出版社の編集者、武上希美子。ある落語家の本を出すことになったが、大揉めにもめて、最後は希美子が、寄席(神楽坂倶楽部

続きを読む

乾くるみ「ジグソーパズル48」読了。短編のパズラー小説が7つ入った短編集。基本的には、凝った設定の謎解きで、第1話「ラッキーセブン」は、トランプを使った新しいゲームを考案し、やってみることになった女子校生7人だが、そのうちの一人が、悪魔の力を持

続きを読む