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日記一覧

黒木亮「巨大投資銀行 バルジブラケット」上下 読了。巨大投資銀行とは、アメリカのソロモン・ブラザーズ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー(小説内ではモルガン・スペンサー)など、スポンサーに代わって金融業務を行う会社のこと。主人公は

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下村敦史「法の雨」
2020年07月28日20:27

下村敦史「法の雨」読了。検事の大神は、無罪病判事と言われる嘉瀬(かせ)に何度も逆転無罪判決を出され、出世も頭打ちになる。男性看護師がやくざの組長を殺害した事件でも2審で無罪判決を出され、この事件の真相をさらに追うことに。一方で、嘉瀬の孫、幸

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ジェフリー・ディーヴァー「スキン・コレクター」上下読了。リンカーン・ライムシリーズ第11弾。皮膚に毒薬を使って刺青を掘り、殺害する連続殺人犯が今回の敵。しかも、犯人は過去の「ボーン・コレクター事件」を研究し、ライムやサックスの裏をかこうとする

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伊岡瞬「冷たい檻」
2020年07月24日22:33

伊岡瞬「冷たい檻」読了。日本海のそばにある田舎の街に、「組織」の調査官、樋口透吾が現れた。上司の意向で駐在である島崎巡査部長が迎えるが、樋口は何を調べるかさえ、言わない。実は、島崎の前任で行方不明になっている北森巡査部長について探っている、

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国末憲人「テロリスとの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像」読了。2015年末1月のシャルリーエブド襲撃事件、パリ同時多発テロ、2016年ブリュッセル連続爆破テロ、ニースのトラック無差別暴走テロなど、ヨーロッパ、おもにフランスで起きたテロ事件を詳細

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高殿円「剣と紅」読了。徳川家康が側近の井伊直正から、井伊家のかつての女領主、井伊直虎(香=かぐという名の女性)の話を聞く。井伊家は、かつて今川家に属していたが、しだいに没落していく。その過程を、小さなころから「異質な何か」を見ることができて

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火坂雅志「黒衣の宰相」読了。徳川家康の相談役になった禅僧、金地院崇伝を主人公にした歴史小説。明国への密航を試みるシーンから始まり、「戦国の世を平和にする」ために、どんな手を使っても、自らの恋を捨て去っても、前に進む。主人公、崇伝のライバルと

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黒木亮「青い蜃気楼 小説エンロン」読了。2001年のいわゆるエンロン事件を、小説風に追ったドキュメンタリーノベル。さすがの取材力だと思う。天然ガス輸送パイプライン会社から始まったエンロンが、世界へ向けた発電所の建設とともに、違法すれすれのオフバ

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須賀しのぶ「荒城に白百合ありて」読了。幕末を舞台にした、「自分は世に受け入れられない特殊な人間なのだ」という、中二病的な想いを持った少女、鏡子が主人公。家は会津藩士だが、江戸に生まれ育った。そして安政の大地震で引き裂かれた江戸の街で、岡元伊

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堂場瞬一「棘の街」読了。「高城賢吾」シリーズ以外、初めて読む堂場瞬一作品。北の地方都市、北嶺で、行き詰っていた誘拐殺人事件捜査本部に投入された主人公、上條。かつて、この誘拐事件で致命的な失敗をしたことで、使命感を帯びて、独自にひとりで捜査に

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安倍龍太郎「等伯」上下
2020年07月06日21:59

安倍龍太郎「等伯」上下 読了。戦国期、能登で絵画を志す長谷川春信。のちの長谷川等伯。実兄、武之丞が主家、畠山家への忠誠のため、春信や家族の命を軽んじたり、狩野永徳という大家に嫉妬したり、対決したり。画家として、迷い、描き、困難を乗り越えてい

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ジェフリー・ディーヴァー「ゴースト・スナイパー」上下 読了。リンカーン・ライムシリーズ。今回の容疑者は、アメリカの国家情報機関、国家諜報運用局の長官シュリーブ・メツガーと、暗殺実行者のスナイパー。地方検事補、ナンス・ローレルとともに、捜査に

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マイケル・コナリー「シティ・オブ・ボーンズ」読了。ハリー・ボッシュシリーズ。見つかった子供の骨は、約20年前に殺害させたらしい。市警本部は、捜査を渋るが、ボッシュは、子供が虐待を受けていたらしいことを重く受け止め、独自に捜査を進める。容疑者

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