みそ汁のみそが汁の中で湧き上がるのを見ながら私は妻を悲しませるようなことにならないように自分も大切にしようと思った
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あなたの顔は罠であった恋する瞳はわたしを夢へといざない青い空の光を放っていたか細くのびた鼻はわたしを唇から遠ざけ別世界で息をしていたその唇は大気圏に守られていた近づけばあなたの顔は罠であった
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私の二枚の掌にはさまれているうすっぺらな頭骸骨がこぼれないように抱えているのはこの身に知らされるすべての世界もっと世界が小さかった頃真っ暗な宇宙にかこまれ枕に押しつけられた世界がひとつこっそり光る星を背にして消滅へとむかうトンネルをくぐり抜
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