mixiユーザー(id:60260068)

2016年03月16日00:03

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詩『世界』


私の二枚の掌にはさまれている
うすっぺらな頭骸骨が
こぼれないように抱えているのは
この身に知らされるすべての世界

もっと世界が小さかった頃
真っ暗な宇宙にかこまれ
枕に押しつけられた世界が
ひとつこっそり光る星を背にして
消滅へとむかうトンネルをくぐり抜けた
その先
ブラックホール
あふれかえる海の
点になり果てた世界
無限に押しつぶされる

の手前で溺れていた

世界は
広がったり狭まったりをくりかえす
近くの星が宇宙そのものになるのを見ながら




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