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2006年02月18日00:30

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●寄り道ついで (52)/■激突

■誰にむかってものいうとるんじゃ

 ・私はマンション管理人をしている。
  そのことは、「元請け・下請け・孫請け」で、ちょっと
  書いた。

  http://mixi.jp/view_diary.pl?id=35550535&owner_id=1040600


  そして、その職場で起きた、ちょっとした「口惜しい」ことに
  ついても書いた。

  http://mixi.jp/view_diary.pl?id=61449919&owner_id=1040600


 ・きょうは、その第3弾「激突」である。

  人を服従させるのには、いろいろなやり方があるが、
  古典的なのは、職場の上位者が大声で部下を怒鳴りつけ
  そのことで部下を萎縮させ、抵抗の芽を事前に摘むという
  方法がある。

  こんな方法は「部下を育てる」ことにはならないが、
  肩書きと恫喝で、上位者はいつでも部下に言うことを
  きかせることができる。

  この上下関係が、単なる上位者・下位者ではなく、
  「元請け・下請け・孫請け」といった身分関係の上位・下位まで
  含まれると、いよいよ服従は卑屈なものになる。


 ・「泣く子と地頭に勝てぬ」とばかり、なんでも「ハイ、ハイ」と
  下位者は従い、腹で思っていることは金輪際、口にしない。

  そんな風潮があるなかで、きょうの事件が起きた。



  つまらなことである。
  穏やかに話せばわかることである。



  なのに、今朝、公社のその人は誰より早く来て、
  ただ、怒鳴るためにやってきた。

  私の出勤を待ち構えていたのだ。

  そして私が、何かを言い出し、その人の言うことに
  反論したら、

  「誰にむかってものいうとるんじゃ」

  という罵声が、飛んできた。



 ・私は前にも、この人にそう言われたことがある。

  これで二回目。

  私は、同じせりふをその人に向けて言った。

  「誰にむかってものいうとるんじゃ」



  これまで、この人は下位のものから、そんなことを
  言われたことがない。

  一瞬たじろいだが、「なにー」と
  今度は、倍になって返ってきた。




 ・まぁ、こんな風にして「激突」は始まった。
  一度は、やっておかねばならないと思っていたから
  いいチャンスだった。


  不思議と、こっちからは、声を荒げてるのに、
  「本気」くさくない。


  途中、私は席をたって厨房へ、喫煙とコーヒー飲みに
  行く。

  相手は「どこ行くんや。話はまだ終わっとらん」と
  怒鳴っているが、無視する。




 ・一息入れて、その人の前に座る。

  「何が言いたいのか、もう一度言ってください」


  少し、落ち着いてきた様子。


       ・
       ・
       ・
       ・



  おそらく、腹の中では、「こいつめ」と思っているのだろうが
  公社へ引き上げるころになると、私の方にしんみりした口調で
  話しかけてきた。



  「先ほどは、失礼なことを申しました」と
 
  私も一応はとりなしの言葉を吐いてみた。




 ・帰りがけ、あの人は電車の中で、考えているだろう。

  あいつに言うことを聞かせるにはどうしたらいいか、
  怒鳴ってもだめだったナー・・・。


  家に帰って、そのことを話すと、妻は言った。

  「あんた、甘い! そんなのナアーンも考えておらん」

 
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