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2006年01月29日18:35

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●寄り道ついで (33)/■胃袋

■陽、傾く

 ・朝風呂に入って、妻を送り出す。

  「ちゃんと、昼食べなさいよ」
  「きのうの太刀魚、冷蔵庫に入れてあるから」

  「あぁ、わかった」
 
 ・妻がいない日曜日、私はめんどうくさくて
  昼飯を食べないことが多い。

  胃袋は以前と比べ、かなり小さくなったようで
  昼を抜いても、そう空腹感がない。
  腹がへったナーと思えば、ごそごそと台所で何か食べるものを
  探す。


  
 ・コタツでとろとろ眠っていた。
  布団を干しているのを思い出して、入れる。

  冬の日、陽の傾くのは早い。
  
  午後三時を回ると、外に出るのがおっくうになる。
  アツシのボサボサに伸びた髪を思い出したが、いまから
  出かける気にならない。


 ・TVで、男鹿半島の冬・ハタハタ漁の模様を映している。
  昭和44年の「新日本紀行」の映像と、いまのその光景と。

  番屋の裸電球の下に、男たちが車座に座って、ハタハタが来るのを
  待っている。

  ハタハタは大群でやってくる。一度、群れが押し寄せれば
  昼夜わかたず何度も港と漁場を往復し、休憩も睡眠もない。
  かつての、船からあふれるほど、いっぱいハタハタが獲れたころの
  漁が映し出される。

  ハタハタは、そう旨い魚ではない。しかし、大漁と高度成長と
  食欲のあったあのころが懐かしい。


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