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2006年01月08日15:00

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●寄り道ついで (18)/■のこり正月

■「松の内」

 ・きのう一月七日は「七草がゆ」で、きのうまでが「松の内」。

  金田一京助「新明解・国語辞典」第4版(1997年・第37刷三省堂)には
  「まつのうち【松の内】正月の松飾りの有る間、元日から七日まで
   を指す」とある。 

  また、村松明「国語辞典」第八版(1993年 旺文社)では、
  それに加えて「参考=昔は十五日までをいった」とある。

  そこで、新村出「広辞苑」を調べると「昔は元日から十五日まで、
  後世は七日まで」とあり、

  それではと、「新明解」の元版である、私が中学・高校と使っていた
  金田一京助「明解・国語辞典」改訂版(昭和34年)では果たして
  七日までか、十五日までか見た。

  そこには、あっさり「元日から七日までの間」とだけ書かれていた。


  では、明治にはどうだったか。

  大槻文彦「言海」(明治22年初版、昭和6年628版)を見る。

  「まつのうち【松内】元日ヨリ七日マデ、松飾アル間ノ稱」


  もう、明治でも世間一般には、正月・松の内は「七日」である。

  大判の、見坊豪紀「大きな活字の三省堂国語辞典」第四版(1992年)
  の説明、「十五日までの地方もある」あたりが正確なのかも
  しれない。


■「左義長」

 ・一方、「さぎちょう」を調べると、どの辞典も一様に

  「【左義長】一月十五日に、しめ縄・門松・書初めなどを
   焼く行事。どんと焼き」とあって、 
  
  一月十五日が七日に繰り上がってはいない。

 ・「小正月」は、正月一日から七日の「大正月」に対して、
  一月十四日の夜から十六日までを指す。また、一月十五日を
  「小正月」とも言うらしい。

  「鏡開き」は正月十一日(古くは二十日)に行った。


 ・「松飾り」をしなくなれば、はなから「松の内」はない。

  この団地のご近所でも、昨今はほとんど「しめ縄」
  「松飾り」の類を見かけなくなった。

  女房の勤める名谷のデパートでも、「須磨パティオ」で門松を
  立てているので、デパートの松飾りは省略したらしい。



 ・定休日の火曜日がくっついて、私は今日から3連休。
  冷蔵庫に残っていた「ごまめ」「黒豆」をあてに、焼酎を
  日中からチビチビやっている。

  妻もきょうは休みで、「数の子」も残っているので、今晩
  また漬けるという。
  
  私の大好きな「お正月」がもう少しだけ続く。


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