■「松の内」
・きのう一月七日は「七草がゆ」で、きのうまでが「松の内」。
金田一京助「新明解・国語辞典」第4版(1997年・第37刷三省堂)には
「まつのうち【松の内】正月の松飾りの有る間、元日から七日まで
を指す」とある。
また、村松明「国語辞典」第八版(1993年 旺文社)では、
それに加えて「参考=昔は十五日までをいった」とある。
そこで、新村出「広辞苑」を調べると「昔は元日から十五日まで、
後世は七日まで」とあり、
それではと、「新明解」の元版である、私が中学・高校と使っていた
金田一京助「明解・国語辞典」改訂版(昭和34年)では果たして
七日までか、十五日までか見た。
そこには、あっさり「元日から七日までの間」とだけ書かれていた。
では、明治にはどうだったか。
大槻文彦「言海」(明治22年初版、昭和6年628版)を見る。
「まつのうち【松内】元日ヨリ七日マデ、松飾アル間ノ稱」
もう、明治でも世間一般には、正月・松の内は「七日」である。
大判の、見坊豪紀「大きな活字の三省堂国語辞典」第四版(1992年)
の説明、「十五日までの地方もある」あたりが正確なのかも
しれない。
■「左義長」
・一方、「さぎちょう」を調べると、どの辞典も一様に
「【左義長】一月十五日に、しめ縄・門松・書初めなどを
焼く行事。どんと焼き」とあって、
一月十五日が七日に繰り上がってはいない。
・「小正月」は、正月一日から七日の「大正月」に対して、
一月十四日の夜から十六日までを指す。また、一月十五日を
「小正月」とも言うらしい。
「鏡開き」は正月十一日(古くは二十日)に行った。
・「松飾り」をしなくなれば、はなから「松の内」はない。
この団地のご近所でも、昨今はほとんど「しめ縄」
「松飾り」の類を見かけなくなった。
女房の勤める名谷のデパートでも、「須磨パティオ」で門松を
立てているので、デパートの松飾りは省略したらしい。
・定休日の火曜日がくっついて、私は今日から3連休。
冷蔵庫に残っていた「ごまめ」「黒豆」をあてに、焼酎を
日中からチビチビやっている。
妻もきょうは休みで、「数の子」も残っているので、今晩
また漬けるという。
私の大好きな「お正月」がもう少しだけ続く。
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