■いま読んでいる「本」
・藤原正彦(著)「祖国とは国語」については、まえに
ちょっと書いた。
この「本」のタイトル「祖国とは国語」は、もともと
シオランという人の言葉で、
私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。
祖国とは、国語だ。それ以外の何ものでもない。
から引用しているという。
・昨夜の「高村薫に聞く 現代日本とメディア」で語られて
いたのも「言葉」の問題だった。情報通信が発達し、双方向に
情報がやりとりされるとき、言葉は符牒化・記号化し、自分を
とりまく全体を記述する「言葉」が失われてきている、と言っていた。
・藤原正彦(著)「祖国とは国語」の中に、著者が敬愛する当代きっての
コラムの達人「山本夏彦」のことが出てくる。著者が随想を
書くようになったのも、この人のお陰である、というようなことが
書いてあった。
そして、本を片付けていたら、その「山本夏彦」の「完本
文語文」というのが出てきた。
・私は、何回か、この「山本夏彦」の文章を読んでいる。
洒脱な文章である。しかし、あまり好きにならなかった。
これは私の「好き嫌い」である。また、書き手の「山本夏彦」の
書き方の「好き嫌い」にも起因している。
・買ったところをみると、私は嫌いだが、「山本夏彦」を気にして
いるところがあったのだろう。でも、買ったままで、読んでは
いない。パラパラめくっていると、「祖国とは国語だ」という
これまた同一の題の一文があった。
・次に読む「本」をまだ決めていなかったので、これに決め、
時間つぶしをすることにした。私の推察では、「山本夏彦(翁)」の
「本」は、そのような読まれ方がもっともふさわしいように
思うからだ。
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