mixiユーザー(id:1040600)

2006年01月03日13:40

59 view

●寄り道ついで (14)/■祖国とは国語

■いま読んでいる「本」

 ・藤原正彦(著)「祖国とは国語」については、まえに
  ちょっと書いた。
  この「本」のタイトル「祖国とは国語」は、もともと
  シオランという人の言葉で、


   私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。
   祖国とは、国語だ。それ以外の何ものでもない。

  から引用しているという。


 ・昨夜の「高村薫に聞く 現代日本とメディア」で語られて
  いたのも「言葉」の問題だった。情報通信が発達し、双方向に
  情報がやりとりされるとき、言葉は符牒化・記号化し、自分を
  とりまく全体を記述する「言葉」が失われてきている、と言っていた。


 ・藤原正彦(著)「祖国とは国語」の中に、著者が敬愛する当代きっての
  コラムの達人「山本夏彦」のことが出てくる。著者が随想を
  書くようになったのも、この人のお陰である、というようなことが
  書いてあった。

  そして、本を片付けていたら、その「山本夏彦」の「完本 
  文語文」というのが出てきた。


 ・私は、何回か、この「山本夏彦」の文章を読んでいる。
  洒脱な文章である。しかし、あまり好きにならなかった。
  これは私の「好き嫌い」である。また、書き手の「山本夏彦」の
  書き方の「好き嫌い」にも起因している。


 ・買ったところをみると、私は嫌いだが、「山本夏彦」を気にして
  いるところがあったのだろう。でも、買ったままで、読んでは
  いない。パラパラめくっていると、「祖国とは国語だ」という
  これまた同一の題の一文があった。


 ・次に読む「本」をまだ決めていなかったので、これに決め、
  時間つぶしをすることにした。私の推察では、「山本夏彦(翁)」の
  「本」は、そのような読まれ方がもっともふさわしいように
  思うからだ。


■案内
 ・日記「総目次」 −テーマ別−
 ・「Home」&「更新記録」

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する