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2005年12月22日03:00

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●寄り道ついで (4)/■解脱も悟りもいらない

■寄リ道ダケガ、人生ダ

 ・パスカルや漱石も、「暇つぶし」や「道草」について
  語っていたように、井伏鱒二に倣えば、さしずめ
  「寄リ道ダケガ、人生ダ」というところか。

 ・「寄り道ついで」にもう少し書く。
  「いま」について、「本」について、「消費」について。


■あたりまえのこと

 ・この歳になって、気づくのは、みな平凡なことばかり。
  世の「ほんとうのこと」は、そんなに一風変わったことではない。
  真理や真実というものは、特別な人間だけに見え、特別な貌(かお)を
  しているわけでもない。
  みな、「あたりまえ」のことに過ぎない。
  そういう、単純なことに、いまさらながらに気づく。


■食わねば死ぬ

 ・食わないで死んでいった「壮絶な死」や、それと引き換えに
  得た「特異な人生」という事例を、間接的に、知っている。
  しかし、これは異常である。

 ・ひとは、「食わねば死ぬ」。死なぬために、ひとは食う。
  食うためには、ひとは動き回る。

 ・その、低位な営みに、すべての「しあわせ」がある。


■解脱も悟りもいらない

 ・いっしょうけんめい、探していたものが何だったのか。
  わたしは何を探していたのか。

 ・自分でもわからないもの、わからない何か、
  わからないから探す。

 ・煩悶して、ときに迷い、恐れ、執着し、そこから逃れたいと
  思う。心の平安を得たいと願う。

 ・しかし、小さな声で
  「しあわせ」とつぶやいてみるとき、
  私は気づく。私が探していたものを。

  何も変わってはいないが、
  もう、ここにあるように、
  あることを。


■思うこと

 ・そして思うことは、どうしてか
  世の中、さっぱり、様変わりしていること。

 ・食うことが、いつの間にか、「消費」に変わり、
  ひとは何でも「消費」する。
  食うため生きているのではなく、ひとは
  消費するために生きている。

 ・人生が希薄になってきている。
  あたりまえのことが、あたりまえで
  なくなってきている。

 ・そんなことを思うが、
  それだって、私には大事なことだけど
  ひとにとっては、どうでもいいことかも知れない。

  まして、そんなことについて書くなどということは
  さらに、どうでもいいことかも知れない。


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