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2005年12月16日01:11

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●寄り道ついで (1)/■「脳の中の人生」

■茂木健一郎(著)「脳の中の人生」


 ・「休憩」が長い。しかし、急ぐ旅でなし。
  寄り道ついでに、きょう読み始めた「本」について。

 ・きのう買った茂木健一郎「脳の中の人生」中公新書ラクレ
  を、きょう帰りの喫茶店で読み始める。

 ・この人の本は何冊目か。
  「言語・脳・記憶・心」、私はこれら関連の「本」を
  もう幾冊も購入している。


 ・「シ」さんのページ書いたように、私は次のような「本」に
  関心がある。


  港千尋「記憶―創造と想起の力」(講談社選書メチエ93)
  上田閑照「私とは何か」(岩波新書664)
  下條信輔「<意識>とは何だろうか」(講談社現代新書1439)
  鷲田清一「じぶん―この不思議な存在」(同1315)
  山元大輔「脳と記憶の謎」(同1351)
  高橋たか子「意識と存在の謎」(同1317)
  利根川進/立花隆「精神と物質」(文春文庫486)
  ロジャー・ペンローズ/中村和幸(訳)
  「心は量子で語れるか」(講談社ブルーバックスB1251)
  天外伺朗/茂木健一郎「意識は科学で解き明かせるか」(同B1285)
  橋爪大三郎「仏教の言説戦略」(勁草書房)
  茂木健一郎「脳と仮想」(新潮社)
  茂木健一郎「脳内現象」(NHKブックス1002)
  茂木健一郎「心を生みだす脳のシステム」(同931)
  酒井邦嘉「言語の脳科学」(中公新書1647)
  木下清一郎「心の起源」(同1659)
  茂木健一郎「意識とはなにか」(ちくま新書434)
  橋爪大三郎「<心>はあるのか」(同391)


  専門書ではない、一般向けの「本」である。
  関心は「ある一点」だが、その山の裾野は広い。

  研究分野やアプローチもさまざまで、ぺらぺら
  ページを繰るだけで、どれもよくは読んでいない。


 ・それで、またぞろ、きのうの「本」を買ったのだ。
  同じ著者が、数冊書くと、ひとによっては、まったく
  同じことを書いている「本」がある。
  「どうして?」と思う。


  しかし、あるひとたちは、ちゃんと書き分けている。
  それぞれに、ねらい・目的がちがう。

  本書は、後者だ。


 ・タイトルがいい。「脳の中の人生」。
  人は何を生きているか。人生とはどこにあるか。
  人生という意識は、なぜ立ちのぼるのか。


  「あったことは、なくなりはしない」という
  私のテーマにも連なる。
  私がmixiに書き始めたのも、このためだ。


 ・「思い出す」ということ。
  それを、この「本」では記憶の「編集力」という
  ことばで説明している。

   新しいことを覚えて保持しておくという意味での
   記憶力とは別に、最近の脳科学で注目されている
   のは、記憶の「編集力」である。

   人間の脳の中では、記憶は一度定着されても、
   そのままずっと静止しているということは、どうやら
   ないらしい。

   長い時間をかけて、編集され続けるようなのだ。
   その編集過程で、人間は世界について、新しい意味、
   あたらしい見方を獲得していくらしい。


   突然、記憶がよみがえり、あのことは、
   「あぁ、そうだったのか」と、はじめて過去の出来事の
   意味が「腑に落ちる」といった経験はないだろうか。


   記憶の「編集力」は、何かを覚えて、正確に再現できる
   という通常の意味の「記憶力」と同じく、あるいはそれ以上に、
   生きる上で大切なことである。


   一度過ぎ去ったことは、変えることはできないけれども、
   過去の見方を変えることはできる。
   また、見えなかったものが、見えてくることもある。


   人間は、現在を生きる存在であるとともに、過去を
   もう一度、生き直すこともできる存在である。


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