争いごと

先日、ある友達とその彼女に聞いた話。

二人でいた時、おかしな男が酒に酔って絡んできたそうだ。彼女や周りの女性にちょっかいを出したりして、目に余る下劣な行いをする男。
そこで頭にきた腕っぷしの強い彼は、あっという間に男をやっつけてしまい、無事に女性達を守れたのだそう。

かっこいい！
軟弱な男には到底できない所業だ。
僕なんか返り討ちにされた挙げ句、ヘタすれば周りの女性に更なる危害を加えられたかもしれない。

しかし僕に言わせれば、彼はこんにちまで無用な戦いばかり繰り返してきた。
今回だって、しかけてきたのは相手かもしれないが、明らかに相手を挑発していたそうだ。
具体的に言うと「ヤルのか？あん？」と、ガンを飛ばしたのだそう。

もし僕が同じ状況だったら…と考えてみる。
僕ならまず争いを避ける。
第一に争いが起こりそうな場所に立ち入らないようにするし、万が一争いに巻き込まれてしまったなら、いかにして危機的状況を脱せられるか頭を使う。最も安全な方法を考える。
その為だったら、例えば何回だって頭を下げるし、土下座だってしてやる覚悟だ。警察を呼んだフリをして気を引くのも良いかもしれない。
卑屈だとか、弱虫だとか、何とでも言うがいい。
結果が全て。

先述の友達は、小競り合いを止めに入った彼女の腹に男のヒジが入った時、怒りが頂点に達したそうだ。
馬乗りになってボコボコに殴り返し、男の目の上を出血させて病院送りにした。（実話ですよ）

血を見る結果となってしまったのは残念だが、彼女たちは彼の勇敢さと強さを讃えて尽くした。
殴られた腹の痛みは、すっかり忘れて。