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日記一覧

My Best Music 2013
2013年12月31日16:37

 営業成績は昨年のトップから一転、下位ランクへと急降下。こと仕事面だけ見たら、まったくうだつのあがらなかった2013年。 ただ、人生という長いスパンで見たら、おそらくもっとも重要な一年だったというべきで、ライフスタイルそのものが一変した年でもあ

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ひるね/たま
2013年12月23日18:58

 たとえばバンプ・オブ・チキンが、10〜20代の若者特有のモラトリアムを体現した音楽だったとしたなら、「たま」は幼稚園児〜小学校低学年特有のモラトリアムを体現した音楽だったのかもしれない(笑)。たとえばバンプのメッセージが「死んだ目をした大

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MGMT/MGMT
2013年12月22日02:26

 綺麗な青い目をした孤児の子供を拾い、我が子のように手塩に掛けて育てたはいいものの、実はその子供たちの正体は地球の侵略を目論むエイリアンだったと知ったときはすでに遅し、いつのまにか宇宙の遥か彼方に連れ去られ、そして地上には永久に戻ってこれな

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Heathen Chemistry/Oasis
2013年11月24日18:26

 オアシスの2002年作『ヒーザン・ケミストリー』が、各音楽誌で絶賛されていたことを昨日のことのように思い出す。イベント的に繰り広げられた兄弟喧嘩からの解散危機を乗り越えて、あるいはその前の『スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイア

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NIKKI/くるり
2013年11月23日10:25

 60年代〜70年代のブリティッシュ・ロックに接近、日本のオジサンたち(俺を含む)を狂喜させた(?)、くるりの2005年作『NIKKI』。 おそらく本人たちにとってもリスナー目線でもっとも得意な分野というか、いつものようにひねくれる必要もなく自然体

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Echoes/The Rapture
2013年11月17日18:31

 「ポストパンク・リヴァイヴァル」という、いかにも音楽ライターがでっちあげたような言葉(死語)がある。 「ポストパンク」がそうであったように、そのリヴァイヴァルの方も、僕はその音楽性をうまく定義付けることができない。そこに分類されると言われ

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 ボブ・ディランとは、ヒップホップ・ミュージックが生まれる数十年前にすでに存在していた、世界初のラッパーである。 いきなりわけのわからない嘘をぶちまけてしまったが(笑)、65年にリリースされた“サブタレニアン・ホームシック・ブルース”における

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Hot Rats/Frank Zappa
2013年10月24日21:36

 フランク・ザッパの膨大なカタログの中でも彼の代表作のひとつとして名高く、おそらくもっとも売れた(?)ジャズ・ロック作品『ホット・ラッツ』。 ファン・サイトでは、「ザッパ初心者にもお薦めの盤」として紹介されていた。紛れもない初心者である自分

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 ニール・ヤングの音楽が無性に聴きたくなる季節があるように、なぜだかわからないけれど、カーティス・メイフィールドの音楽に時を忘れて心ゆくまで浸っていたい季節もある。 そしてそんな季節は、カーティスの歌声というより、その演奏の暖かい表情を僕の

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Raising Hell/Run-D.M.C.
2013年10月12日00:45

 当時、死に体だったエアロスミスの“ウォーク・ディス・ウェイ”を拾い上げたランDMCが、同曲にラップを乗せるだけで世界的なヒットに導いた。これはヒップホップの歴史、あるいはユース・カルチャーの世代交代を促したという意味で、音楽史におけるもっと

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 フランツ・フェルディナンドの最新作『ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション』からカットされたシングル“ライト・アクション”をはじめて聴いたときは、正直言って、もうこれで彼らのキャリアは終わったんじゃないかと、本気でそう思うほど

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Hot Space/Queen
2013年10月06日21:45

 “地獄へ道づれ”のヒットに気を良くしたクイーンが、いきなりファンキーなブラック・ミュージック路線へと舵を切った賛否両論作、『ホット・スペース』。 ソウル・ミュージックのマニアで知られるジョン・ディーコンの素養が活かされた、はじめての作品と

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 カニエ・ウエスト関係のお騒がせゴシップを読むのが、わりと好きだ。 最近も、ジェイ・Zとジャスティン・ティンバーレイクのコラボ曲“スーツ&タイ”を理由もなくディスったカニエ。「ジェイは愛してるけど、あの曲はファックだ」と。兄貴分のジェイをチ

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Dangerous/Michael Jackson
2013年09月08日14:13

 会社の同僚と好きな音楽の話をしていたとき、「ニュージャックスウィング」についてコメントを求められて困惑した、とある日の午後。 90年代前半、ロック漬けで過ごしたわかりやすい反抗期だった僕にとって、この手の音はまさに毛嫌いしていたサウンドのひ

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さんだる/たま
2013年08月31日16:05

 昔によく聴いたCDを久々に聴き返すとき、懐かしさというノスタルジー、そして個人的な情景とも深く結びつくことによって、音楽それ自体が持つ魅力よりも何割か増しになって聴こえてしまう、というようなことを誰しも経験したことがあるに違いない。 それ

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 あるいは意外に思われるかもしれませんが、ダスティ・スプリングフィールドは嫌いじゃないです。というか、わりと好きなシンガーなのです。 ダスティはこれといって個性的な声の持ち主ではなかったかもしれませんが、どんな曲にもすんなりとハマるナチュラ

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 前作『ヴィーナス・アンド・マース』から顕著だったバンド色を強め、さらに収録曲の大半をジミー・マッカロクやジョー・イングリッシュなど、それまで歌なんて歌ったことのないメンバーにまでボーカルをやらせてしまった問題作(?)『スピード・オブ・サウ

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まるでゲテモノのサーカス小屋みたいに奇妙なアートワークに、快進撃を繰り広げていた当時のエルトン・ジョンの異常なテンションを重ねると同時に、間違ってもファン以外は手に取らないだろうなとは思う(笑)『キャプテン・ファンタスティック』。 ただし

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Clouds/Joni Mitchell
2013年07月12日21:44

 60〜70年代ころのポップスのタイトルには、“青春の輝き”だとか、“哀しみの影”だとか、やたらとノスタルジックな感じに意訳された邦題が多い気がする。映画もそうだし(『さらば青春の光』!)、あるいはそれらに影響を受けたユーミンの“翳りゆく部屋”

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channel ORANGE/Frank Ocean
2013年06月30日11:19

 OFWGKTAに所属する唯一のシンガーであり、今や集団の中でももっとも巨大な成功を収めたアーティストと言っても過言ではない、フランク・オーシャンの商業デビュー作『チャンネル・オレンジ』。 とは言え、タイラー・ザ・クリエイターで若干懲りている僕は

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 オーガニックで、トラディショナルで、ナチュラルで、オーセンティックで…。 つい横文字ばかり並べてしまったが、ヴァンパイア・ウィークエンドの最新作『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』を聴いていると、これまでの彼らの音からはまったく連

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 ダフト・パンクが8年ぶりに発表した新作『ランダム・アクセス・メモリーズ』が極端な賛否を呼んでいる。 なぜなら本作は、彼らのファン層の中心を占めるエレクトロニック・ミュージックのリスナーたちがまるで目もくれないような、70年代から80年代に渉る

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Aja/Steely Dan
2013年06月05日22:57

 ポップ・ミュージックの大きな目的のひとつとして、なにか特定のフィーリングだったり、メッセージだったり、アティテュードだったり、表現者の伝えるべき情報を伝えるべく、「演奏」(または「作曲」)という行為に及ぶのだと、僕は勝手に想像しているのだ

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Reggatta de Blanc/The Police
2013年05月26日12:04

 なんとなくスティングのことが好きになれなかった。 なにが好きになれないのかと問われると、ほとんど僕の勝手なイメージというか、偏見に過ぎないんだけど。まず、あの甲高くて変な声(笑)。インテリのジャズ・ミュージシャン出身のくせして、それを隠し

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Finding Forever/Common
2013年05月12日04:18

 前作『Be』の成功を受けて、再びカニエ・ウエストとタッグを組んだコモンの7thアルバム『ファインディング・フォーエバー』。 コモンの盟友であり、長年の良き理解者でもあるプロデューサー、J・ディラに捧げられた作品ということだけど、彼の作品は未聴

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Comedown Machine/The Strokes
2013年04月29日19:24

 デヴィッド・ボウイやマイ・ブラッディ・バレンタインが数十年ぶりの新作をドロップしたことで話題沸騰の最中、一切のプロモーションを必要とせず、ひっそりとリリースされていた感のある、ストロークスの新作『カムダウン・マシン』 ストロークス側はかた

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mbv/My Bloody Valentine
2013年04月27日12:00

 マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、22年ぶり(!)の新作についてなにかを語るためには、前作『ラヴレス』における自分の立ち位置をまず明確化しなければ始まらないと思う。 というのも、マイブラという伝説のバンド、その代表作『ラヴレス』が必要以上

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 60年代後半〜70年代初期、ジェームス・ブラウン(以下、JB)がもっとも脂が乗っていたころの録音、それも長尺ファンク・ナンバーのみを厳選したコンピ盤『イン・ザ・ジャングル・グルーヴ』。 リアルタイムではなく、ヒップホップ黎明期にあたる86年に突

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Amok/Atoms for Peace
2013年04月03日23:24

 「レッチリのフリー」、「ラテン畑のパーカッショニスト(マウロ・レフォスコ)」、「グルーヴ主体のダンス・アルバム」、という共通点から、僕は勝手にトム・ヨーク版『ロケット・ジュース&ザ・ムーン』的な音を想像していたんだけれど(笑)、蓋を開けて

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 レコードに針を落とし、“オール・マン・トラブル”のイントロが始まった瞬間、思わず背筋がゾクゾクするような興奮を味わったのはきっと僕だけじゃないはずだ。ギター・カッティングにユニゾンする不穏なベースライン。やたらと重いスネアの音。そして、胸

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