「もっと現代ロック/ポップを聴かなければ」。 第三弾は、ヴァンパイア・ウィークエンド。 高学歴なインテリ集団である点と、アフロ・ポップに傾倒しているという点において、なにかとトーキング・ヘッズと比較されることの多い彼ら。当のデヴィッド・バ
※アルファベット順(邦楽は50音順)※“The”から始まるものは、“The”を除いた位置に掲載A 〜 CD 〜 GH 〜 NO 〜 U >>V 〜 Z, Japanese >>
本作『キンシャサ・ワン・トゥー』を手に取ってまじまじと耳を傾けるような東洋人は、筋金入りのコンゴ音楽のファンか、はたまた筋金入りのデーモン・アルバーンのファンかどちらかだろう。 後者である僕は、同じような経緯でデーモンがアフリカ/マリ共和
強烈なビジュアル・イメージを持っているアーティストはそれだけで強いと思う。 たとえば、東洋的なルックスとその神秘的な佇まいによって映像作家たちを虜にしたビョークに然り、赤と白のカラーにこだわりブルーズ・ロックにスタイリッシュさを見出したホ
ディスコが好きだって言うと、あるいは今の若者からは失笑を買ってしまうのだろうか。 レイヴだのサイケだの、ルーツを知らずに知ったような口を聞く若者たちに怒りを露わにしてはいけない。「おじさんはよくジュリアナ東京に通ったんだよ」みたいなことを
自身のソロ作品ではみずからのやりたいアートを追及していたセルジュ・ゲンスブールだったが、その一方で女性シンガーへの提供曲の場合、そのアートを幾分か薄めることで聴衆の求める聴きやすいポップ・ソングとして成立させている。 というのが、これまで
今の世の中は、様々なものが僕らの目の前から巧妙に隠されている。そしてそのことが、生きる実感、生きる意味のようなものを実感させにくくしている―――(江川達也 著書『ラストマン』より) たとえば、誰もが人生を「出産」からスタートさせるけど、そ
ボーズ・オブ・カナダの音楽には、ある特定の記憶を強烈に想起させる何かがある。その記憶とは、具体的な体験とかではなく、「何が起こったかは覚えてないけれど、たしかにその瞬間に感じていた心の動き」―――つまり、ぼんやりとした「感情」そのものだっ
ストーン・ローゼズが再結成するという話を聞いて、僕が一番驚いたのは結成の事実よりもなによりも、ベーシストのマニが「夢を追いたい」という理由でプライマル・スクリームを脱退してしまったことだった。なにも辞めることはなかろうに。 伝説のバンドは
一般的に、駆け出しのシンガーが成功するためには、どのような資質が必要とされるのだろう。 歌唱力、表現力、個性、経験値といった歌い手として必要な資質は当然備わっているものとして話を進めるなら、僕ならまず、成長を糧とする飽くなき向上心がまずひ
2011年は70本の映画を観ました。さすがに少ないです。ざっと調べたら、ここ4〜5年間でもっとも映画を観てない年にあたり、2008年の70本と同率でワーストです。その割には、なぜか前年と比べて良作にあたる確率は上がっている気がします。(順不同、数字は
未曾有の大災害によって、(文字通り)日本全土を震撼させた2011年でしたが、個人的にはドロドロに緩くなった足元の土壌を一旦しっかりと固めたような年でした。最悪だった2010年と比べたら、地に足の付いた一年だったと言えるかもしれません。 これからも