以前、セルジュ・ゲンスブールをオーバープロデュースとは無縁の作家と評したことがあったけど、例外があるとすれば本作『ラヴ・オン・ビート』かもしれない。 いかにも80年代的な打ち込みビートと、シンセを主体としたニューウェイブっぽいエレクトロ・サ
デヴィッド・ボウイほど、世間からの評価とレコード売上の乖離が激しい音楽家も珍しい。 たとえば、本作『レッツ・ダンス』は世界中で大ブームを巻き起こしたボウイ史上最大のヒット作であり、本来なら彼の代表作に数えられて然るべき作品である。 ところ
アンビエント・ミュージック。 ブライアン・イーノが提唱したこの言葉は、当初はいち音楽ジャンルというよりも、音楽を鑑賞する態度に関するひとつの提案であり、どちらかというと音楽をめぐる思想体系のことを指していたはずだった。 「積極的に耳を傾け
みなさん、『俺たちに明日はない』という映画を観たことありますか? 大恐慌時代に実在した、とある犯罪者カップルを題材にした1967年のアメリカ映画です。 公開時の時代背景や世相を知らないとあるいは分かりづらい映画かもしれませんが、僕は中学時代に
「もっと現代ロック/ポップを聴かなければ」。 第一弾は、アーケイド・ファイアです。 彼らが出てきたころ、同業者に受けそうな変わり種バンドのひとつくらいにしか思ってませんでしたが、いつのまにかグラミーも取ってアメリカを代表するロック・バンド
車の話題からは離れ、セルジュ繋がりでBBの話をします。 BBとはもちろん、ブリジット・バルドーのイニシャルです。 当時、マリリン・モンローとともに二大セックス・シンボルみたいに呼ばれてた(らしい)バルドーですが、僕はどちらかというとモンロ
昨日、ようやく近しい親族の無事が確認できました。 ご心配をお掛けしてくれた方々、ありがとうございました。 もしも最悪のシナリオになった場合、僕なんかよりも母親の精神状態が気掛かりでしたが、こうやって家族で喜びを噛みしめながら、はじめて自分
Somethin filled upなにかが込み上げてmy heart with nothin心が空っぽになったsomeone told me not to cry誰かが泣かないでって(中略)Children wake up子供たちよ、起き上がれhold your mistake upあやまちなんて放ってYou'd better look out below足元は
Pファンクだとか、スライ&ザ・ファミリー・ストーンだとか、とにかくいろんなアーティストを引き合いに出して語られがちなアウトキャスト。 思うに、その異常なまでにボーダーレスな彼らの音楽を形容する手段は、過去の偉人たちと比べる以外にないのだろ