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日記一覧

スピッツ/スピッツ
2020年12月20日02:39

 「もっと日本の優れた音楽を聴こう」。第二段はスピッツです。 とは言っても、スピッツは10代のころから好きでずっと聴いてたんだけど(最近の作品は聴いてない)、ブレイク前の何作かは聴いていなかったので、良い機会だと思ってこのデビュー作『スピッツ

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 「もっと日本の優れた音楽を聴こう」という主旨で、なぜかYMOを聴いています。今更ながら、初体験です。 エキゾチカというマニアックな音楽ジャンルに影響を受けたとされる、デビュー作『Yellow Magic Orchestra』。エキゾチカというのは、西洋人から見た

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All ‘n All/Earth, Wind & Fire
2020年12月02日12:45

 “セプテンバー”のヒットを受けてか、全体的に明るくキャッチーなディスコ路線で占められたアース・ウィンド・アンド・ファイアー(以下、EW&F)の77年作『太陽神』。 とりわけロマンティックなメロディへの傾倒が強く、フィリップ・ベイリーがいつもの

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Pure Heroine/Lorde
2020年12月02日12:32

 「あらためて10年代の優れた音楽を振り返ってみよう」、第4段はロードです。 はじめに聴いたときに僕がもっとも関心を持ったのは、彼女の歌声でした。17歳(当時)ならではのあどけなさを残しつつ、同時に大人っぽい艶のある声質。たとえば、イマドキのイ

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A Kind of Magic/Queen
2020年11月20日12:36

 映画『ハイランダー 悪魔の戦士』のサウンドトラック用の楽曲をアルバム用に録音し直したとされるクイーンの12作目。 映画のマテリアルだけあって、全体的に長尺曲(“ONE VISION -ひとつだけの世界-”、“プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース”)が増え

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Rumours/Fleetwood Mac
2020年10月22日12:33

 男女のカップルがいるバンドはうまくいかなくなる、という話。 バンド内カップルが2組もいたフリートウッド・マック。だが本作『噂』の製作時、それぞれのカップルは破局直後のバラバラの状態だったらしい(おまけにミックもバンド外で離婚問題を抱えてい

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Lemonade/Beyoncé
2020年09月24日12:43

 前作『ビヨンセ』の時点ですでにビヨンセ流「アートな歌姫」路線は最高潮に達していたものの、それを上回る飛躍を遂げて批評的にも成功したビヨンセの2016年作『レモネード』。(なんでもっと早く聴かなかったのだろう) 本作の最大の特徴といえば、まるで

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 強烈なイニシアチブを発揮する長尺でアグレッシヴなアフロビートの楽曲がド頭に1曲あり、その他はまったりした緩めのグルーヴの3、4曲でお茶を濁す。 フェラ・クティのアルバムはどれも一緒の構成。ただし本作は、その冒頭1曲のタイトル・トラック“ゾ

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 こんなにも挑戦的で、実験的で、しかも暗くて病んでいる音楽が、なぜ世界でカリスマ的人気を博しているのかと驚かされたのが第一印象。 20年前だったらピッチフォーク界隈で音楽オタクに騒がれて終わっていたようなインディ音楽だったはずが、時代は変わっ

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The 1975/The 1975
2020年07月28日18:39

「あらためて10年代の優れた音楽を振り返ってみよう」、第3段はThe 1975です。 最近の作品は内容的にも評価されているようだけど、このデビュー・アルバム『The 1975』に関しては、正直、僕にはポップ過ぎて面食らってしまった。インディ・ロックとしては明

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The New Abnormal/The Strokes
2020年07月09日21:52

 ここ数年、自身の別バンド、ザ・ヴォイズで好き勝手やっていたジュリアン・カサブランカス。もはや興味は失ってしまったかに思えた本家ザ・ストロークスとしての7年ぶりの新作『ザ・ニュー・アブノーマル』は、そんな心配が杞憂に終わるほどの、ど真ん中の

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Born to Die/Lana Del Rey
2020年07月04日10:36

「あらためて10年代の優れた音楽を振り返ってみよう」、第2段はラナ・デル・レイです。 この人が本作『ボーン・トゥ・ダイ』でメジャー・デビューを果たした際、業界はやたらとノスタルジックで扇動的な言論によって、彼女を10年代に生まれ変わった50年代の

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Take Care/Drake
2020年06月11日22:46

 出世作となった前作『サンク・ミー・レイター』は、叙情的なムードは認めつつも、どこかオシャレな曲を歌いながらラップするお兄さんというカジュアルな印象がどうにも抜けきれなかった自分。(そこが魅力のひとつでもあったわけだが) だが本作『テイク・

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初恋/宇多田ヒカル
2020年05月14日18:22

 宇多田ヒカル最新作『初恋』にキャッチコピーを付けるのなら、「大人になったヒッキー」かな。(我ながら陳腐なコピーだ…) というのも、基本的にはラブ・ソングばかりだった宇多田がはじめて母親の視点から息子への切実な愛情を歌い上げた“あなた”に代

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Jesus Is King/Kanye West
2020年04月04日08:50

 カニエ・ウエストがゴスペル・アルバムを制作していると聞いて、もはや驚く人は誰もいないだろう。 カニエは初期のヒット曲“ジーザス・ウォークス”のころからゴスペルとラップの融合を試みていたし、そもそも『イーザス』以降のすべてのアルバムが何かし

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Hyperspace/Beck
2020年04月04日08:10

 ファレル・ウィリアムスと全面的にタッグを組んで制作されたベックの新作『ハイパースペース』。 ファレルからはミニマリズムについて大いに学んだというベック。とは言え、ガットギターとブルースハープ1本で『ワン・フット・イン・ザ・グレイヴ』のよう

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Beyoncé/Beyoncé
2020年02月17日12:43

 あらためて10年代の優れた音楽を振り返ってみよう、という主旨でなぜかビヨンセを聴いています。ビヨンセ初体験です。 正直、この辺は苦手だったため(苦手だった理由は後述)避けて通ってきていましたが、この10年のブラック・ミュージック・シーンの隆盛

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 いつからか、ケミカル・ブラザーズの新譜を手に取ったとき、驚きよりも懐かしさや安心感を期待している自分がいることに気づく。 その慣れ親しんだ感覚は、たしかにケミカル・ブラザーズでしか得られない感覚であり、ダンス・アクトとしては珍しいくらい強

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Spirit/Earth, Wind & Fire
2020年02月14日12:28

 アース・ウィンド&ファイアー(以下、EW&F)の76年作『魂』は、制作中にモーリス・ホワイトと共に全体のディレクションを仕切っていたチャールズ・ステップニーが心臓発作が亡くなったことで、このアートワークからも分かる通り、全体的にスピリチュアル

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Bitches Brew/Miles Davis
2020年01月06日12:40

 オール・ジャンルの名盤企画では必ず上位に食い込んでくるマイルス・デイヴィスの『ビッチェズ・ブリュー』だけれど、ジャズ初心者である自分には、少々敷居が高すぎる難物だったかもしれない。 とりわけCD1枚目(前半)に収録されている2曲、特にタイトル

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My Best Movie 2019
2020年01月01日11:44

(鑑賞した順番、数字は制作国の公開年)クレイジー・リッチ(2018)永遠のこどもたち(2007)タリーと私の秘密の時間(2018)へレディタリー/継承(2018)女王陛下のお気に入り(2018)万引き家族(2018)サスペリア(2018)ファースト・マン(2018)回転(

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My Best Music 2019
2020年01月01日00:00

(順不同、オリジナルアルバムのみ選定、数字は発表された年)Exodus(2004)/Utada 商業的な結果だけで本作を「失敗作」と呼ぶ風潮に、僕は断固として反対したい。気合の入りまくった入魂の1作。宇多田のベストを3作挙げろと言われたら、『First Love』と

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