●日々雑感（52）

■人権蹂躙

　・人としての尊厳が踏みにじられることを
　　「じんけん・じゅうりん」という。

　・いつからか、日本では「北朝鮮問題」をマスコミは
　　よく採り上げるようになった。

　・それには、核に関する「北の脅威」や、「独裁者」による民衆の
　　悲惨な生活や、日本人が「拉致された」というような事柄への
　　関心があるからだろう。

　・そして、そこには、「戦争とそれを回避するための外交」や
　　「国家とは何かという国の成り立ちや形態や、また国家の独立」
　　とか、また、「国民の安寧・人々のくらしや人権」といった
　　テーマが背景に横たわっており、当然、採り上げるからには
　　事件の重要性を判断する基準を、マスコミはもっているはずだ。




　・だとすれば、「北の脅威」と同じように「アメリカの脅威」が
　　どうして見えてこないのだろう。

　・北朝鮮の人々にとって、自分たちの意見が採用されない国家が
　　「民主国家」でないように、沖縄の人々にとっては、基地撤廃・
　　縮小を常に拒否し続ける日本政府も「民主国家」ではない、
　　と、どうして見えてこないのか。

　・また、北朝鮮やイラクの人々の「人権蹂躙」が見えて、
　　沖縄の人々がいまも基地問題で「人権蹂躙」されていることが
　　どうして、見えてこないのだろう。


　・人々を蹂躙するのは誰なのか、そして、それに加担するのは
　　誰なのか。

　・アメリカは人々を「蹂躙」するばかりでなく、国家をも
　　「蹂躙」しているし、それに加担し協力する政府も、同じように
　　「人権蹂躙」の「傀儡政権」に、どうして見えてこないのだろう。



（一時休憩）

次は、以下から

■支配される沖縄（１９９０年〜１９９８年） その２




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