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2005年09月28日00:43

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●日々雑感(13)

■「書くこと」「読むこと」「考えること」

 「順不同10」で、私の苦しい時期に読んだ本のひとつ、
 内村剛介「生き急ぐ」のことを書いたが、私の読書は
 「日記」によくにている。

 私の「日記」は、何かに困っているときに書かれている。
 まぁ、可もなく不可もなく日々過ごせているときは、ほとんど
 日記はつけない。日記に向かうのは、書くことで何か「考え」
 はじめたときである。つまずいて、頭をぶつけて、悩んでいるときに
 日記をつける。

 これと同じで、本を読むときは、何かにぶち当たり、頭をかかえ、
 「本」に解決の糸口をさぐろうとしている。

 「書くこと」「読むこと」で、私は自分の苦境を「考え」はじめる。




■「ちくま少年図書館」

 だから、購入図書の購入リストがもし、あれば、私の関心の
 変遷、悩みの履歴がわかる。本を購入したときは、裏表紙か、
 表紙見開きや扉に、購入日と購入書店を新本・古本を問わず
 書いていたが、もうかなり以前からその作業を怠っている。

 「ちくま少年図書館」の本は、神戸中央図書館で借りて読んだ。
 このシリーズは、ずいぶん読んだ。手元には一冊もないので
 読んだのがいつかは、はっきりしないが、読む動機はいまも
 はっきり覚えている。

 悩んでいたときのこと、どの本を読んでも面白くなかった。
 著者の言葉に「嘘」を感じたから。どの本を読んでも、「なぜ、
 この人はこれを書く必要があったのか」、「この人は書くことで
 私に何を伝えようとしているのか」が気になり、文章の端々に
 「衒い」や「技巧」、そして「嘘」を嗅ぎ分けてしまう。

 そんな中で、少年少女に向かうとき、著者は「本気で、正直に」
 読者に語りかけていることを発見した。
 それが、この「ちくま少年図書館」との出会いであった。

 私は、このシリーズで、多くの真剣な大人、信用できる大人に
 出会った。


■インターネットで注文

 再読するために、インターネットでアマゾンの古本を注文した。
 一般書店の取り寄せより速く、発注してから3日で家に届く。
 便利なことに感心しながら、もう四半世紀も前に読んだ懐かしい
 本に再会している。次回の「順不同」では、「ちくま少年図書館」の
 「本」たちをとりあげたいと思っている。


■次号(日々雑感14)を読む
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■前号(日々雑感12)を読む
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