■九州へ
明日から宮崎・鹿児島・博多と、九州への旅に出る。
といっても、1泊2日の小旅行、妻のお母さんの七回忌で、
その法事にでかけるついでに鹿児島と博多に寄る。
鹿児島には、亡くなった妹の前夫との子、私の甥がいる。
博多は長男がいる。法事のついでにこの二人に会うのが目的だ。
■誰も住まない実家の処分
妻は、男・女・女・女の四人兄妹の長女で、六年前に
義母が亡くなってから、義父、義兄が相次いで亡くなり、
宮崎市にある妻の実家にいま人は住んでいない。
自分たちの育った家なので、思い出もあり、義兄が亡くなり、
その兄嫁が宮崎から自分の田舎の埼玉に引き上げてからは
空き家になっていたが、処分せず、女三人姉妹の共同所有に
していた。
しかし、今後も誰も親戚のものが住む予定もないので、
こんど三姉妹が集まるので、家の処分の話をするという。
妻の次の妹は宮崎に住んでおり、彼女がこの家の面倒を
みてきた。月に二三度、風通しのために実家に通ったり、
小さいけれど庭があるので、その手入れ・草取り、農薬散布
なども彼女がしてきた。もし、処分が決まれば彼女もこれらの
仕事から解放される。
■遠くなる「故郷」
私は小学校4年から高校まで、宮崎の学校で過ごし、
神戸に出てきて大学生活を送ったが、人から「出身はどちら」
と尋ねられると「宮崎」と答えていた。
本籍は東京・八王子、生まれは兵庫県・淡路島。
しかし、小・中・高と学校生活を送った「宮崎」は出身地であり、
第二の故郷であった。
私の父母はすでに亡くなり、私のほうの親戚は宮崎にはいない。
もし、妻の実家が処分されれば、法事と同窓会で宮崎に帰る
ことはあっても、その間隔は間遠になり、すこしづつ「故郷」は
遠くなっていくことだろう。
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