宝慶路から淮海中路に入りますと、まず美美百貨店が目に留まります。ずいぶん古びたビルですが、階段状のスカイ・スクレーパーの意匠がはっきりわかります。ここは1931年に建てられたエンパイア・アパートです。
ここからはずっと洋館が続きます。三角屋根の家に、シンプルな直線と曲線で構成されたアール・デコ風の建物。
以前襄陽服装市場(露天の市場)があったところは囲いに囲われ工事中です。一つの地域丸ごと壊してしまうのは中国ならでは。
それで、以前襄陽服装市場で時計やバッグの売込みをしていた人たちは淮海中路に出てきたらしく、このあたりを歩くとカタログを持ってやたら「カバン、ヤスイヨ」とつたない日本語で話しかけてきます。英語でも話しかけてきます。無視して歩いてもしつこくついてくるので中国語で「我不買東西」(私は買い物はしません)と言ったら離れました。
さて、茂名南路の交差点には国泰大戯院があります。1932年。映画館です。左の写真がそれです。見事に空を突くようなスカイ・スクレーパー様式。しかし原色の看板がぶち壊し…。
茂名南路を南下しますと、東側に南昌大楼、西側に淮海坊が見えてきます。
南昌大楼は旧アストリッド・マンションといい、1933年建造。
写真中です。
上のほうにとんがってるいている装飾がありますが、この装飾がアール・デコらしい装飾になっています。
淮海坊は「淮海坊」と書かれた門をくぐると、大きくてごちゃごちゃしたアパートが並んでいます。ここはフランス租界の中の中国人アパートだったそうです。
ここの注目ポイントは巴金故居と許広平故居があることです。プレートもちゃんとついてました。巴金は近代の作家で「家」などを書きました。許広平は魯迅の妻です。プレートにはここで魯迅の全集を編んだと書いてあります。
ここの南昌路を東へ行くと瑞金二路に出ます。ここを南下すると瑞金賓館があります。もとイギリス人のモリス邸。広大な敷地の向こうの方に建物があって、柵と植木でなかなか見えません。ここは超高級ホテルで、私などが泊まれるようなホテルではないので、気後れしてのぞくことも出来ません…。
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