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2006年08月19日23:31

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●うみうし独語(02)/■態様

■態様

 ●「うみうし独語」として書くことになった。
  しかし、あれこれ迷ったことは、すでに書いた。

  どうしたことか、私は徳富蘆花「みみずのたわごと」を
  大学一年のときに読んだ。内容はぜんぜん覚えていない。

  そんなことから、みみず、けら、もぐら、みずすまし
  いろんなものの独語を考えた。


 ●井伏鱒二の「山椒魚」はまだ読んでいない。
  つげ義春の「山椒魚」は読んだ。

  この、つげ義春「山椒魚」は、
  たった、二十二枚の絵で「山椒魚の世界」が
  語られる。


      
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      つづきは、アルバムをご覧ください。



 ●独語といえば、この山椒魚を思い出した。

  あとは、むかしの記憶を呼び起こすヒトデ。
  ヒトデの姿は夜空の星にむすびつく。

  磯のかおりも思い出す。
  ヒトデには過去の記憶がつながるが、
  うみうしには、記憶のほかにも
  独語につながるものがありそうに思えて、
  「うみうし独語」とした。



 ●「うみうし」の生態は、いろいろあって
  わからぬものも多そうだが、
  雌雄同体で、一匹でオス・メスの生殖器官を兼備し
  自分で用を足すことはなく、交接して子孫を増やす。

  あるものは、体の右側面にある互いの生殖管を
  結合させて交接し、
  あるものは、体の前後にある生殖管を用いるので、
  ときとして、数匹が連なって交接するという。


  ひとの世もさまざまであるが、
  うみうしの世界もさまざまである。



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        アラリウミウシ/photo by Vin


      この手のウミウシは似たのが多すぎる
      くらいあるという。色や形は微妙にち
      がっても本当に別種かはあやしい。

      「似たようなヤツラをかき集めて
       近くに並べたらエッチするんじゃ
       ないのか」ってVinさんは書いている。



  
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