■態様
●「うみうし独語」として書くことになった。
しかし、あれこれ迷ったことは、すでに書いた。
どうしたことか、私は徳富蘆花「みみずのたわごと」を
大学一年のときに読んだ。内容はぜんぜん覚えていない。
そんなことから、みみず、けら、もぐら、みずすまし
いろんなものの独語を考えた。
●井伏鱒二の「山椒魚」はまだ読んでいない。
つげ義春の「山椒魚」は読んだ。
この、つげ義春「山椒魚」は、
たった、二十二枚の絵で「山椒魚の世界」が
語られる。
つづきは、
アルバムをご覧ください。
●独語といえば、この山椒魚を思い出した。
あとは、むかしの記憶を呼び起こすヒトデ。
ヒトデの姿は夜空の星にむすびつく。
磯のかおりも思い出す。
ヒトデには過去の記憶がつながるが、
うみうしには、記憶のほかにも
独語につながるものがありそうに思えて、
「うみうし独語」とした。
●「うみうし」の生態は、いろいろあって
わからぬものも多そうだが、
雌雄同体で、一匹でオス・メスの生殖器官を兼備し
自分で用を足すことはなく、交接して子孫を増やす。
あるものは、体の右側面にある互いの生殖管を
結合させて交接し、
あるものは、体の前後にある生殖管を用いるので、
ときとして、数匹が連なって交接するという。
ひとの世もさまざまであるが、
うみうしの世界もさまざまである。
アラリウミウシ/photo by Vin
この手のウミウシは似たのが多すぎる
くらいあるという。色や形は微妙にち
がっても本当に別種かはあやしい。
「似たようなヤツラをかき集めて
近くに並べたらエッチするんじゃ
ないのか」って
Vinさんは書いている。
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