「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」
https://nakka-art.jp/exhibition-post/surrealism-2025/
中之島美術館で見てきました。
日本各地からシュルレアリストたちの作品を集めてきた展覧会です。
まず「プロローグ」
シュルレアリストではありませんが、キリコがシュルレアリスムに影響を与えたということで「福音書的な静物」の絵。
また、マグリットやダリといった有名どころが作った広告ポスター。
ダリはフランスの鉄道のポスターで、各地の名所が描かれています。
第1章 オブジェ-「客観」と「超現実」の関係
ここではマルセル・ヂュシャンの作品がいくつか。雪かきシャベルを天上から吊り下げただけの「作品」とか。色々なものが入った「トランクの中の箱」。マン・レイはメトロノームに目を付けたもの、アイロンに鉄釘を並べて本来の用途としては使えなくしたもの。
この辺りは「シュルレアリスム前夜」といった感じで、アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言・解ける魚」の初版本も展示されています。
第2章 絵画-視覚芸術の新たな扉
マックス・エルンスト、イヴ・タンギー、サルバドール・ダリ、ポール・デルヴォー、ルネ・マグリットといった有名どころの絵が並びます。意味不明な絵に意味不明なタイトルで、シュルレアリスムらしさが満開。
シュルレアリスムは第一次大戦後、大きく世界が変化した時代に既成の概念や芸術をぶち壊しにかかったムーブメントで、絵に何が描いてあるか、テーマな何か、などという見方を拒絶します。
この章ではさらに「装丁」というカテゴリがあります。シュルレアリスムの画家が本の装丁や挿絵を手掛けたという本がいくつか並んでいます。
第3章 写真
マン・レイは「レイヨグラフ」という技法を考案し、その技法で作った写真がいろいろ並んでいます。また、シュルレアリスムのうち「デペイズマン」という技法を表す言葉「解剖台の上でミシンとこうもり傘が偶然出会ったように美しい」を本当に実現して撮った写真も。
第4章 広告-「機能」する構成
広告ポスターいろいろ。
「ハーパース・バザー」という雑誌もシュルレアリスム風のカバーでいろいろ出てたんですね。しかもカッサンドルが描いている!あの、美しいアール・デコの船の広告を描いていたカッサンドルが!
第5章 ファッション-欲望の喚起
ここではエルザ・スキャパレッリのドレスが展示されています。マッチの柄のイヴニング・ドレス…こんなのあるんだ。あと、新素材のメタルビーズやガラス玉を使った装飾品。香水瓶。「ハーパース・バザー」の中のファッション広告もシュルレアリスム。ダリとスキャパレッリのコラボの「ロブスタードレス」はロブスター柄ののドレスです。
あと、ダリの「抽き出し付きミロのビーナス」とか。
第6章 インテリア-室内空間の変容
インテリアもあったのか。
鳥の足のテーブルはちょっと気味が悪い。
壁に掛けるオブジェとか。…わけわからん。
あんまりシュルレアリスムのインテリアで部屋をしつらえたくはないなと思いました。
とりあえず、シュルレアリスムは様々なジャンルを横断し、さまざまな技法で表現されたものだということはわかりました。
それで、「わけわからん」と思うようなものを意味を追い求めたりせず、そのわけのわからなさを楽しめばいいのだと思いました。
当時は革命的なアートのムーブメントで、社会に大きな衝撃をもたらしたものと思います。そして100年もたてば、それを総括してこうした形でまとめにかかることができる時代になったのだなということも思いました。
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