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2025年03月29日00:00

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中国陶磁・至宝の競演

東洋陶磁美術館では上海博物館とのコラボ展覧会が開かれています。

まず特別展用の小さい部屋には上海の明〜清の陶磁器。「上海博物館の至宝」だそうな。巨大な青花の壷が目を引きます。
清の粉彩がいくつも並んでいます。…うーん、きれいで精緻に見えますが、「それだけ」感が。東洋陶磁美術館のもとになった安宅コレクションを収集した安宅英一氏は清代の陶磁器は集めませんでした。これらの清朝の陶磁器が「至宝」というのなら、安宅氏のお眼鏡にかなわなかったのは無理もないような気がします。

そこからはいつもの常設展です。まず朝鮮半島です。いつも見ているので素通り…と思いましたが、最初に展示されている高麗青磁はたいへん美しい。朝鮮半島独自の象嵌も美しい。白磁も美しい。青花はほんのり薄い色でささっと描かれた模様が上品。でもそのあとは素通り。

今回はさらに「明時代”空白期”の景徳鎮磁器」という展示が行われている部屋もあります。上海と東洋陶磁で明代に「空白期」と言われている時代の陶磁器を掘り起こしたもの。明代に多い青花を中心にこの時期の特徴を解き明かす展示が行われています。どれも美しいです。
明代の青花はコバルトの色がくっきり濃くていいですね。

それから中国陶磁の常設展。
漢代の楼閣を見て、唐代の俑を見て…と思ったら、見慣れない俑が。唐三彩の座る女性像です。上海のものでした。常設展の部屋には、常設展と一緒にそれと合わせた上海のものを並べて展示するという企画です。これはおもしろい。
…と、思ったら。上海の展示のスペースを確保するために常設のものがいくつか間引かれていました。

それも、自然採光の部屋で、砧青磁(鳳凰耳花生)がない!!!!

ショック!!!

東洋陶磁美術館で一番好きな陶磁器なのに!
館側では砧青磁のランクは他の青磁より低かったのか…そりゃ、重文だし。他に国宝があるし。…でも悲しい。

上海の汝窯の青磁盤は小ぶりながら素晴らしい造形と色味ですばらしかったですけど…。
上海の汝窯と東洋陶磁の汝窯の水仙盆が向かい合う展示はおもしろかったですけど…。

くっきりとした貫入が特徴の哥窯。
明代の洪武期の官窯の青花の梅瓶が並んでいてほとんど同じ。(東洋陶磁のは蓋付き)。
大きさも形も図柄もほとんど同じで色違いとか。
器形が同じで図柄違いとか。

よく上海で似たものを探してきたものだと思います。
こういう展示ができるのも東洋陶磁美術館ならではですね。

実は私、上海博物館に行ったことがありまして。
その時の感想は「質より量」でした。広いし、陶磁器だけではなく青銅器とか書画とか仏像とかいっぱいありました。
陶磁器も見たはずですが、ここに来たのを見ても思い出せない…。なんか、「東洋陶磁美術館の方がずっといいものがある」と思ったような。
今回の展示でかえってそれが間違っていなかったことが確認できたような気がします。

見た後はカフェに寄りました。リニューアルしてから初めてです。気になっていた陶片クッキーを頼みました。こちらは特別展仕様。いつもは飛青磁と青花の陶片なのですが、飛青磁はそのままで、青花が上海の琺瑯彩墨竹図になっていました。
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