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2024年11月19日00:17

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国宝十一面観音めぐり(6)六波羅蜜寺

次は六波羅蜜寺です。京都の街中にあります。京都市に近づいてきますと車がやや混んできました。添乗員さんによりますと、六波羅蜜寺は大混雑と言う情報も入ってきました。

六波羅蜜寺の十一面観音は秘仏で、十二年に一度、辰年に御開帳されます。今年はその年ですので、参拝の人が大勢訪れているそうです。
つまり、国宝7観音をめぐるのは辰年にしかできないということです。

京都市に入ってきました。京都タワーが見えます。鴨川沿いを走って、五条あたりで折れ曲がります。
駐車場がないので、大通りでバスから降ります。バスはすぐに立ち去り、集合時間にまたここに来るそうです。そこから狭い道路を通って六波羅蜜寺に向かいます。
立派でピカピカにきれいなお寺が見えてきました。おお、人がうじゃうじゃ。境内を入ったところで自由参観です。拝観料は無し。集合時間だけ決めて、ここに集まります。時間が長い。そもそもは渋滞を見越して、さらにお寺が混雑していることを見越して時間をゆっくり取っていたらしい。

ともかく本堂に入ります。朱塗りの柱も鮮やかな大きくてきれいなお堂です。古いものですが、修復でこうなったらしい。人がぎゅうぎゅうですが、中に入ると順番に前の方へ詰めていき、拝観が終わったら横の方に「出口」という札が下がっているのでそこからそれていきます。そうして割合早く前に進むことができました。
最前列には手前に敷居があって、その奥に荘厳具やお供えがいっぱい並んでいる空間がずーっと広がっていて、さらにその奥に厨子があって、十一面観音はその中に入っています。かなり大きい像のはずですが、遠くてよくわかりません。さらに、頭の上の方は厨子に隠れて頭上面が見えません。

敷居の手前に小さな卓があって、五色の紐が垂れています。これは観音様につながっているひもで、これに触れてお参りすると観音様に伝わるということです。確かに、よく見ると観音の手にひもが掛けられているような。なのでみんな卓の前に行って紐に手を触れて頭を垂れています。
私は仏像を拝むことはしませんので、卓から横の方へ行って観音像を見ようと目を凝らしました。しかしそこで気が付きました。像を必死で見ようとしているのは私ぐらいで、みんな五色の紐の前で頭を垂れては出口にそれていきます。とにかく混んでいるのであまり長居するのもきまりが悪いような気がして出口に向かいました。
そうか、私は仏像を見に来る、という感覚でいましたが、他の人は拝みに来てるんですね。

秘仏を見るのに拝観料がないとは太っ腹な、と思っていたら、出口のところでお坊さんが案内していて、木の札に願い事を書いて何かするみたいです。これが有料。でも次々と申し込みをしています。さらに、本堂を囲む廊下では御朱印をもらうのに行列ができています。御朱印も有料。なるほど拝観料を取らなくてもどんどんお金を落としていってくれるわけです。

でもさ、ここに居る人に普段「あなたの宗教は何ですか」って聞いたら、たいていの人は「無宗教です」って答えるんじゃないかな。「仏教徒です」とはっきり答える人に出会ったことがないわけではありませんが、ほんの少しです。仏教徒じゃなかったらどうして観音様を拝むんだろう。
まあ、そもそも釈迦が説いた本来の教えには仏像崇拝はないんですけどね…なんてことを言ったらミもフタもないか。

で、あっさり十一面観音の拝観は終わり。時間余り過ぎ。
ですが、六波羅蜜寺には「空也上人像」があるのです。私は六波羅蜜寺の十一面観音のことは知らず、六波羅蜜寺と言えば空也上人像、だと思っていました。なので、今回ここに来るということで、空也上人像も見られるかな?と思っていました。
なので、これだけ時間が余ったら是非見に行かないと。

空也上人像は「令和館」にあります。その名の通り近年できたばかりの宝物庫です。写真中は令和館に通じる通路。ここは有料。少し行列になっていました。
実はここは重文だらけでした。空也上人像は今にも動き出しそうなリアルな造形なのに、口から飛び出す阿弥陀仏。よくこういう発想があったものだと思います。
あとは平清盛像、運慶像、湛慶像などの肖像彫刻。運慶と湛慶は全く顔つきや表情が違っていて、それぞれの性格も表しているような造形です。
それからすてきな地蔵菩薩坐像。運慶作。
地蔵菩薩立像もあります。手に髪の毛の束を持っています。別名鬘掛地蔵。
あと四天王や閻魔大王など。
壁には六波羅蜜寺の説明書きがありますが、十一面観音の写真もありました。こういう姿だったのか。
ということで、令和館を十分堪能しました。

本堂まで戻ってきますと、さっきよりずっと人が少なくなっています。なのでもう一度本堂に入って十一面観音を見ることにしました。さっきよりゆっくり見られました。といっても遠くて厨子の中で、よく見えないには変わりないんですが。

小さな売店がありましたが、見てみると空也上人グッズがいろいろ。アクスタまであります。十一面観音の写真とか絵葉書とかないのかと聞いたら、秘仏なのでありません、ですと。写真ぐらい出してもよくない?

でもまだまだ時間が余っています。なのでお寺の外に出ました。
六波羅蜜寺の角は「六道の辻」になっています。六道の辻とは、この世と冥界の分岐点だそうです。「六道の辻」という道標もあります。
その向かいの道には「幽霊子育て飴」のお店があります。ここだったのか。
さらにその先には六道珍皇寺があるということで、そこまで行くことにしました。
六道珍皇寺は小野篁(たかむら)の伝説があるお寺です。(写真右)。小野篁はこの世と冥界を行き来することができたと言われ、行き来に使った井戸があるということです。板のしきりに小さな窓が開いていて、そこからのぞいたらどの井戸が見えるということですが、よくわかりませんでした。

そうして六波羅蜜寺まで戻ってきましたが、まだ時間があります。境内はけっこういろいろなものがあるので細かく見て回りました。平清盛の塚もあります。銭洗い弁財天とか地藏堂とかもあります。「なで牛」といって、体の悪い所をなでるとよくなるという石の牛もあります。黒光りのする新しそうな十一面観音も立っています。その横には回すと願いが叶うという石の輪。

集合場所近くにはツアーの人が集まっていて、椅子に座っていました。みんなやはり時間が余って困っている様子。
ようやく集合時間になり、添乗員さんが人数を確認するとすでにみんな集まっていました。
もと来た道を戻り、大通りに来てバスを待ちます。
バスに乗ったら、最後に目指す渡岸寺に向かうことになります。
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