mixiユーザー(id:21258650)

2024年03月24日21:38

86 view

ストロング小林さん追悼(635)

80年全日本プロレス「スーパー・パワー・シリーズ」後半戦の5月31日、北海道・芽室町総合体育館からハーリー・レイスに代わりビル・ロビンソンが特別参加。

6月7日、岩手県一関市体育文化会館(観衆3,500人発表)大会では鶴田が、3月5日、黒磯市公会堂でディック・マードックを破って奪回したUNヘビー級王座の初防衛戦をロビンソンと行っています。

1本目はロビンソンがワンハンド・バックブリーカーから片エビ固め、2本目は、鶴田が前79年12月7日、大阪府立体育会館での対フランク・ヒル戦で見せたコーナーポスト最上段からのダイビング・ニーパットから片エビ固め、決勝の3本目は両者リングアウトとなり、1−1の引き分けで鶴田が初防衛に成功。

このシリーズは馬場のPWFヘビー級王座、馬場&鶴田組のインターナショナル・タッグ王座、グレート小鹿&大熊元司組のアジア・タッグ王座の防衛戦はなし。

しかし、PWFヘビー級にはアブドーラ・ザ・ブッチャー、インターナショナル・タッグにはブッチャー&ブラック・テラー組、もしくは私生活では親友関係にあったロビンソン&ザ・デストロイヤー組を、アジア・タッグにはプエルトリコ遠征から凱旋帰国した石川隆士と国内で低迷していたロッキー羽田を組ませて挑戦させるとか、他にやりようはあったかと思います。

シリーズ最終戦は6月12日、岐阜市民センター(テレビ収録、観衆3,600人満員発表)大会、メインイベントは馬場vsブッチャーのノンタイトル戦のシングルマッチ時間無制限1本勝負。

ブッチャーの凶器攻撃に怒った馬場は、場外からイスを持ち出して反撃、イスを取ろうとしたレフェリーのジョー樋口を振り飛ばして反則負けとなりました。

セミファイナルで鶴田はロビンソンとノンタイトル戦のシングルマッチ30分1本勝負で対戦し、時間切れ引き分け。

シリーズ終了後、馬場と鶴田は、6月22日にAWA圏のミネソタ州ミネアポリス・オーデトリアム、6月28日にはザ・シークのお膝元、ミシガン州デトロイト・コボ・コンベンションアリーナ、6月29日にはカナダ・トロント・メープルリーフガーデンと大規模な北米サーキットを行っていますが、これについては稿を改めて書きます。

新日本プロレス「第3回MSGシリーズ」との観客動員比較ですが、後楽園ホールは新日本プロレスが開幕戦の4月25日1回のみ開催、猪木&坂口征二組vsスタン・ハンセン&スティーブ・トラビス組、予選トーナメント1回戦、藤波辰巳vsバッドニュース・アレン、長州力vs剛竜馬で2,300人満員発表。

全日本プロレスは3月30日、4月19日、5月2日の3回開催ですが3月30日より期近となる4月19日は馬場&タイガー戸口組vsブッチャー&レイ・キャンディ組、公式戦はテリー・ファンクvsディック・スレーターの米国版師弟対決、鶴田vs羽田で3,150人超満員発表。

最終戦の5月2日は仲間割れしたブッチャーvsシークの遺恨試合が人気を呼び3,400人超満員札止め発表。後楽園ホールは全日本プロレスの勝利。  

大阪府立体育会館は先攻の全日本プロレスは4月18日、テリーvsブッチャーの因縁の一戦、馬場vs鶴田の師弟対決の2大公式戦で6,800人発表。

新日本プロレスは5月27日に開催、ボブ・バックランドvsダスティ・ローデスの夢のカード、WWFヘビー級選手権試合、アンドレ・ザ・ジャイアントvsハンセンのスペシャルマッチ、公式戦は決勝リーグ戦、猪木vsストロング小林、坂口vs藤波の4大シングルマッチで9,000人の超満員札止め発表となり、大阪は新日本プロレスの圧勝でした。

福岡が全日本プロレスは5月1日、福岡九電記念体育館で鶴田vsスレーターの優勝決定戦でしたが3,800人発表と満員に成らず。

新日本プロレスが8日後の5月9日、福岡スポーツセンター、猪木vsハンセンのNWFヘビー級選手権試合、藤波vsチャボ・ゲレロのWWFジュニア・ヘビー級選手権試合の2大タイトルマッチで5,200人発表、猪木vsハンセンのNWF戦は福岡初開催でしたが、この年2月、4月、5月と短期間に3回行われており、新鮮味がなくなったかも知れないです。が福岡では新日本プロレスが勝ちとなりました。

長崎国際体育館は1日違いのニアミス、全日本プロレスが4月30日でテリー&鶴田組とブッチャー&キャンディ組、馬場vsスレーターの公式戦で3,600人発表。

新日本プロレスが5月1日で猪木&坂口組vsハンセン&アレン組、藤波vsティト・サンタナで2,800人発表、長崎は僅差で全日本プロレスの勝利。「第3回MSGシリーズ」は6週間の長丁場で、後半戦にアンドレ、ローデス、ハルク・ホーガン、バックランドが参戦してからは連日満員、超満員が続きましたが、前半戦は五島列島の屋外会場も数か所あり、集客には苦労した会場もありました。

とはいえ、全体では新日本プロレスの「第3回MSGシリーズ」が全日本プロレスの「第8回チャンピオン・カーニバル」を圧倒しました。

他に6月4日、愛知県体育館11,000人超満員発表、6月5日、蔵前国技館10,500人満員発表と盛況で物量攻勢で新日本プロレスが全日本プロレスを上回るという逆転現象が起き、長く新日本プロレスを応援しているファンは溜飲を下げることが出来たと思います。
5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年03月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記